旅のことばカードから私の話を書くブログシリーズです。
旅のことばとは?
 
【流れを変える11】
小さなきっかけでも大きな変化につながることがある。
 
旅のことばカード」の2から15までは、[本人]の旅のことばです。
本来なら父や母それぞれのことばを綴るものですが、父や母を見守ってきて感じたわたしのことばとして書き記してみます。
 
ここから、本文より~~~~~~
認知症とともに生きる「旅」にも、少しずつ慣れてきました。
そのとき
社会的な不便や不満を感じ、「もっとこうだったらよいのに」と思うことがあっても、自分ひとりや家族で抱え込んでいるだけでは、本質的な解決にはつながりません。
そこで
少しても流れを変えられるように、認知症の当事者としての経験がより多くの人に伝わるように発信していきます。
~~~~~~ここまで
これに習って、両親それぞれを書きます。
 
・若年性アルツハイマーだった母
母はずっとずっと認知症とともに生きる「旅」を拒否し続けました。
そしてついに、むりやり濁流に流されていったという感じです。
自分ひとりで抱え込んでいる時期が5~6年はあったでしょうか?
そのうち父に自分がおかしいことを伝えるようになりましたが、今度は父が「どうにもならん!」と諦めがちでした。
ところが。
母は室内で長く過ごすことが苦手なので、庭のプランターの植物の手入れをしたり、父と散歩したり、買い物に行くなどしていたので、近所の方々に母の奇妙な行動が知られるようになりました。
そのころ、母は「ボケた」と近所の方々に偏見の目や遠巻きに見られていたようにわたしは感じました。
それは若年性アルツハイマーという病気が知られていなかったこと(無知)、両親ともそのことを会った人に面倒だったり自分たちもよくわかっておらず説明しなかったこと説明できなかったことが大きいと今わたしは思います。
 
・脳血管性認知症を発症した父
父は母と違って、自分の耐えがたい不便や不満はストレートに言える人です。
相手に文句を言われようものなら、負けん気で言い返します。
それが結果として、認知症の当事者としてより多くの人に発信している状況になりました。
父は運転をしない人だったので、タクシー会社配車センターのなじみの方や運転手の方々に多く助けて頂けました。
またなじみの店では、話を聞いてもらったり、買い物を手伝ってもらったりしていた様子です。
父は出来ないことはできないとはっきりいい、文句を言われたらなぜできないのかいう、その態度が流れを変えたと言えます。
外出先で主義主張(自我)の強い父の性格がこの「流れを変える」行動として発信されていたのです。
それを知ったのは、父と一緒にタクシーに乗車したり、買い物に行ったり、食事に行ったとき、そこで働く方々に教えてもらったのがきっかけでした。
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松元佳子
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