関西より鹿児島に戻った義父。
「早速マイカーを運転しようとしている!」
と義姉から電話があった。
 
義父の様子と骨折治療中の状態から、
とても運転できるとは思えない。
 
<状態>
・右腕にプレートが埋め込まれ、
8本の大小ボルトで固定
・骨折箇所はまだくっついていない
・痛みがあり、痛み止めを使用中
・右ひじは右肩より上がって45度くらい
・手指には力が入らない
・完全に骨がくっつくまでの禁止事項。
手をついてからだを支える
重い荷物を持つなど
(そもそも痛みで力が入らない)
 
義姉の話によれば、
義兄義姉を駅までマイカーで送る
といって聞かなかった。
 
※義兄義姉は
義父が鹿児島に戻って
一人暮らしするというのを心配して
付き添いやってきた。
 
義姉が右腕の骨折箇所がまだくっついていないから運転は無理だというと、
「左手でハンドルを操作できるから大丈夫だ!」
「そろそろ運転しないと勘が鈍る、早く練習する!」
と言い張りゆずらない。
 
義兄と義姉は、
「私たちは歩いて駅まで行く!」
と言ってさっさと引き払ったという。
 
義父は、
「老人扱いするな!」
と怒っていたらしい。
 
しかし。
「80過ぎのりっぱな老人!」
見た目も言動もまぎれもなく老人な義父。
腰が曲がりはじめ前かがみの姿勢や
足の運びが老人を物語る。
同じ話を執拗に繰り返す。
すぐ怒る(笑)
 
周りから
「若い!若い!そんな歳には見えない!」
と言われるのを真に受ける。
 
自分の年齢と健康状態を客観視できなくなったら、
周囲の若い衆に「ボケた!」
と言われても仕方がない。
そして義姉の名言!
「お父さん、老人扱いしていません!骨折が完治するまで病人扱いです!(きっぱり)」
 
話は戻って(失礼!)
先の義姉の電話の顛末を、
仕事終わりの夫に連絡。
 
義兄や義姉の話と私の考えを
夫に詳しく話し理解してもらう。
作戦を考えたのち、
その日のうちに夫が直接父親を訪ね、
車以外の重要な話をメイン(餌)に、
さりげなく帰り際義父のマイカーの話をする。
 
<義父に同意してもらった話の内容と理由>
・骨折箇所が完全につながるまでは、
危ないから運転しない方がいい!
・運転して完治が遅れ
運転できなくなると困る!
(義父の運転したい気持ちを尊重した理由)
・その間義父のマンションの駐車場の車を
夫がメンテナンスするのに通うのが大変だから
私の実家の駐車場に止めてメンテナンスする。
(義父の車を大切に扱うための理由)
 
【要点】
相手を尊重しているという理由で納得してもらう。
 
車のメンテナンスにはうるさい義父は、
わりとすんなり同意する。
が、義父。
「○○(義兄)になんか言われたんやろ!(疑いの眼)」
と夫に言ったらしい。
そこはとぼけて、義父の気が変わらないうちに素早く退散。
 
こうして、すぐに義父がマイカーを運転できない状況を作り出したのでした。
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松元佳子
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