現在施設に暮らす両親。
洋服については、
施設から様々な指示があります。
本人が好きな服を自由に着ることはできません。
 
自分で洋服を着替えることができない母。
施設では好きな服を着ることはかないません。
施設で働く人が
着替えさせやすい
脱ぎ着が簡単
サイズが大きいめ
ボタンやチャックが少ない
乾燥機にかけても大丈夫
乾きやすい
などなどなど
 
実際に注意事項として記載されていることもあれば、
現場の実情から、
着ているところをみたことがない服はあります。
いつも同じ服。
 
そもそも乾燥機が大丈夫な服など売っていません。
大きめサイズを購入。
すぐに小さくなる。
 
母はボタンのついたかわいらしいブラウスが
大好きだったのだけれど。
 
自宅介護なら私が母のために、
どんな洋服でも
優しく着替えさせてあげられる。
 
けれども
アルツハイマー型認知症の母の着替えは大変。
洋服が何かわからない。
手や足と言葉で指示されても理解できない。
寒いとか痛いとか、
うまく着替介助できないと大暴れ。
暴言暴行動。
その理由は至極当たり前のことなんだけれど。
 
いろんなことを思いながら、
目的にかなった母の洋服を探して、
車で何店舗もめぐる。
 
これはダメ、
それもダメ、
あ~あ~。
 
天然素材の肌触りのいい服を探したい。
天然素材の服はあたたかく通気がよい。
全自動洗濯や乾燥機に弱い。
 
合成繊維の服は、
冬は肌触りが冷たい、
蒸れやすい
肌にこすれたときに気持ち悪い
 
現実と向き合う苦しい買い物時間。
大嫌い!!!(笑)
 
それでも母のために
自分のそれとは比較にならない
時間と手間と集中力を発揮する!
 
持ち帰った服。
一枚一枚に母の名前を書く。
母への愛を込めながら。
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松元佳子