介護の基本のひとつは、
関わる人それぞれを観察すること。
 
介護に近道はない。
遠回りに思える関わる人それぞれを観察することが、
結果的にお互いのストレスを少なくし、
快適な日常への近道となるから。
 
では、何を観察するのか?
①人(自分も相手も含めて)が表現する「言葉」や「行動」。
「言葉」と「行動」は一致しないことが多いので見逃さないようにしよう。
②言葉や行動に対する考えは何か?
③言葉や行動に対する感じ方は何か?
①から③を理解し分析する。
そしてさらにこれを繰り返していく。
 
根気のいる作業だが、
その言葉や行動の根本を知るこの作業こそが重要。
 
それは、
人は家族であっても、
それぞれ育ちも環境も違うから。
父に通用した方法が母に通用しないことはよくある(笑)
 
さてこの観察。
自分自身こそ最重要。
まずは自分こそが介護するキーパーソンだから。
つまり観察するのは
①自分
②介護される人
私の場合は両親それぞれ
③私や両親の介護に関わる時間の長い家族
 
目の前の現実を今すぐ変えたいと思っても、
自分も親も家族それぞれも、
それぞれの人生を歩んできた。
人には歴史がある。
その分だけ自分と相手は違う。
自分と両親や家族それぞれの変化を観察によって見極めることで、
無駄に喧嘩などで消耗しないようになる。
その分笑いが増えて精神的なストレスはかなり緩和される。
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松元佳子