40代過ぎたら身体的老化を受け入れる気持ちは大切。
「そのためには?」と考えるのは、これからの人生を豊かにする。
けれども義父のようにいよいよ80代、これまで老化に対して強硬姿勢だったにもかかわらず、突如「年相応の老化だから仕方がない」などと言いだしたら、危険だ!
自覚していただけるのは次男の嫁として有り難いのだが、老化を言い訳に開き直り、やる気を失うと、とたんに精神的にも身体的にも弱り始める。それが怖さ。
身辺整理がすべて整い、やりたいこともほぼでき、人生に満足している人が、もうやりきったというのなら、むしろお疲れ様です!と思える。
しかし義父の場合。
あっちこっち義父がつついてややこしくした問題山積!
そのままさようなら!なんてあり得ない!
そういったことから。
ちょっとした病気の症状を聞きたいだけなのに、すぐに話をすり替え自分の過去のいざこざでいかに悔しい思いをしているか懇々と語られ、結局聞きたかったことは聞けない。いわゆるオンステージ爺やと化す。
何度も何度も暴走するので。
強めに冷たくツッコミをぶっこんでみる。
わたし:おとうさん!おとうさんの話は主語がない上に、話がどんどん飛ぶので、何を言っているのかわかりません。質問に答えず、自分がしゃべりたい話をするのは(診察室では)時間の無駄です。ボケ老人と間違われますから気をつけてください。
義父:わかってる、わかってる。ちゃんと言いたいことをまとめて話すようにするから。最近、○○に言われてな~。○○から出かけるときは私に言ってください、一緒に行きますからって言われてな~。年かな~~~。頼りないのかな~~~。
わたし:年は関係ありません。話に主語がなくあっちこっち飛ぶから、私は慣れているからまだわりとわかりますけど、先生にはおとうさんが何が言いたいのかさっぱりわかりませんよ。気を付けてください!
義父:(への字口になりだまりこむ)
黙り込んだ義父ではあるものの。
わたしの発したどの言葉に反応したのか、まるで想像できない。
義父、いつも自分の都合のいいように言葉や文章を解釈するから。
わたし:なにがどうわかりましたか?
義父:(わーわー言う)
ちっともわかってない義父。
勝手解釈。
その後、義父が言いたいことをまとめたという用紙を見せてもらったのだが。
絶望的であった。
文章にしても意味不明。
主語と述語がない文章。
事実と感情が入り乱れる文章。
5W1Hがまるでない文章。
結局、義父の書いた用紙はそのままに。(義父の努力を尊重)
実際の場面では、義父がしゃべって相手が混乱したら、
状況説明を代わりに私がしゃべる。
その間義父は黙る。
義父が黙る、つまり拗ねた?!
義父:ぼけ老人扱いされるような年になったんだ。仕方ない。
わたし:(以下心の声)し、仕方ない!?開き直りですか?!
面倒くさい義父である。
あんなに勢いがあったのに、急激にしょぼ~んっ。
あ~まずい、マズイですよ、これは。
意気消沈。
ますますボケるじゃないですか!(こらこら!)
気づかいで倒れそう(笑)
けど、これが義父のありのままなので。
なんとか、距離をとりつつ、サポートを続けてみます。
それにしても。
精神的に自立していない老人にはなりたくないものです。
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松元佳子
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