とてもまじめに介護しているあなたへ
自分が介護でつらくなったら、
親の話すべてを聞く必要はないのです。
聞き流してもよい内容はどんどん聞き流せばいい。
飲食と排泄、体調の変化や
異常心理などの特別必要なサイン以外は、
すべて聞かないという日があったっていい。
 
というのは、母自身に聞いた話なのですが。
そもそも認知症の母がそういう話をしてくれるというのが驚きだったのですが。
 
認知症の薬の副作用で激しくなってしまうとき(その見分けがつくようになるような観察力は必要)、実は本人もつらくて、つらさのあまり暴言暴行動にでてしまって家族にあたりちらすといううっすらとした感覚はあるようなのです。そういうときは、「ほっておいてほしい」らしい。
そこにいちいち気を使って声かけたりして構われてもさらにうっとしいらしい(笑)
そういわれてみると、ごもっとも!
 
母が理由もなくわーわーうるさいな~~~と思ったら、ひとり気が済むまでわーわー言ってもらうことにしました。落ち着いたら、おとなしく座っていたり、家族のもとにやってくるというのがわかったので。
 
知っておくと、認知症の家族の様子を注意深く観察することで、その行動が何かを訴えるものなのか?(不安や恐れや痛みなど)薬の副作用でただわーわーしたいだけなのか(単なる興奮)、わかるようになると、お互い楽になれます。
 この塩梅は人それぞれなので、ご自身で観察してみてください。
 
現在母がそういう様子のときは、母に聞いてみます。「虫の居所が悪い?イライラする?」みたいに。案外そういう時は、「うん!」と頷くんです。からだに触れてみると(そもそも興奮しているときはからだに触れること自体が難しかったり、はたかれたりする)、全体的にこわばっていたり、力が入っています。
でも、トイレとか便秘で腹痛とかそういう時は、考えこむ感じだったり、からだの一部が緊張していたりします。痛みのある場所をさすると落ち着いたり、少し穏やかになります。
 
自分が不安定になったら、まずは自分の気晴らしを。
親との距離感も多めにとって、自分の気持ちを親に対してさりげなく愚痴ったり、話したりもしてみてください。そういう習慣がなくても、それは今から作ればいい。この努力のひとつひとつは必ず実を結びます。伝えたい、受け取りたいと思ってする言動には、意味があり、習慣化することで、馴染んでくるものです。
認知症の親だって、学習能力はあるのです。これまでと同じようにできなくても、違った形で馴染む。死ぬ日まで生き続けるための本能で認知症でも学習すると私は思います。思いは伝わる、あきらめなければ。
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