認知症両親の介護をするようになって、相手を待つ時間は相手に対して想像力を働かせる時間だと感じるようになった。
待つといっても、待ち合わせの時間に遅れてくる連絡なしの相手を待つのとは違う。
例えば、歩く速度が幼児よりも遅い父と歩くとき、私が父の手を引いて引っ張るようにせかしながら歩くのではなく。
父が自分のペースで歩けるように、
前後の危険を言葉で父に伝えながら、
父の横よりは少し斜め後ろを、
いつでも手を差しのべられるように
父のからだのバランスに注意しながら
のんびり歩く。
そんな簡単な事とあなたは思うだろうか?
しかし、相手のペースつまり幼児よりも歩みの鈍い父のようやく一歩ずつを踏み出す速度に合わせて歩くのは、根気と集中力のいる「待ち時間」なのだ。
そのようやく踏み出す一歩が父にとってどんな痛みがあり、
重く思うように前にでなくて歯痒く、
どんどん横を人が通りすぎるのを感じながら、
精一杯踏み出し続ける一歩一歩だろうと想像する。
相手が何をどんな風に感じているのか?
ちょっと立ち止まった時に、どんな声をかけるのか?
目標まで励ますのか?
ただひたすらに寄り添うのか?
おしゃべりをしながら気を紛らわせるのか?
相手の様子に意識を集中する時間。
ただぼんやりと待つのではなく、想像してみるとき、自分とは全然違う異なる状況の相手を待つことは相手を受け入れ、自分の思い込みの枠が少しずつはずれていくことだと思うのだ。
それは、私にとってちょっと素敵なこと。
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