両親とも認知症だと、在宅介護での介護家族の負担は2倍どころか4倍8倍といった実感でした。
負担は精神的、体力的、経済的すべてに及びます。
家族がチームとなって両親を支えるイメージです。
その中でチームのリーダーとなるキーパーソンの果たす役割や影響は非常に大きい。
 
チームリーダーは、
認知症の症状が進行するにつれ必要となる対処の方法や支援について専門的な知識が必要になったり、日常生活の負担も多くなります。常に先々を考え、もしもを想定し、慌てないで対処できる準備を怠らないこと。家族全体のバランスを考えること。
そこで、メンバーと日常的に話し合い情報を共有して、それぞれの力を引き出して、よりよいサポートができるようにします。
自分たちでわからないことはその時々に、専門家たとえば介護ならケアマネージャーやヘルパー、介護を経験してきた人に、医療なら医者、看護師、薬剤師に、相談して自分たちのやり方に落とし込んで考えます。
役割分担は、それぞれの得意なことやできること。
家族でできないことは、介護保険の範囲で、それでも足りなくなったら民間の便利サービスを利用する。
お金はいくらあってもいいのが介護。時間で分担できない人は、お金を稼いで提供する。
 
チームリーダーとして特に大事なのは、精神面です。
リーダーの安定感が家族全体に波及するので。
イライライしてる上司と仕事をするより、にこにこ楽しそうに仕事している上司と働きたいのと一緒。
そのためには、自分にも親にも家族にも真正面から向き合う姿勢が大切。
真正面から向き合うとは、本音で接するということ。
認知症の親だからこそ、子として本音で話すことが親にいちばん響きます。
「わたしのために、○○してほしい。なぜなら、△△だから。」
「わたしのために、○○してほしいから、全力でお父さんのために××すると誓う。」
そんな感じで。
認知症の両親は、ウソに騙されません。
表面を取り繕ったような理由などすぐに見抜いて意固地になってしまいます。
家族に対しても、正直に、素直に。
休みたいときは休みたいといい、病気にならないよう健康管理すること。
ストレスはこまめに発散すること。
 
自分たちの家族のことを考えてそれぞれの生活バランスをなるべく保つように、みんなで分担するようなやり方で。それは、一緒にいなくてはできないこと、遠く離れていてもできること、役割分担はよく吟味すること。
 
認知症両親の介護でキーパーソンの役割を果たしてきて思うこと。
まだ途中ではありますがこれまでの結果から、キーパーソンとしての役割をチームメンバーにたくさん協力してもらって、果たせていると思います。
 妹たちや親族との関係、面倒なこと苦労もたくさんありました。
この20年以上に及ぶ日々の中で私が学んできたことは、すっかり自分の財産になりました。
家族それぞれのライフバランスを考え、その時々の役割分担をし、協力してもらうためにすることやお願いを聴いてもらいやすくする工夫等々。それは介護だけでなく自分たちが人生を楽しむためにも活用できました。
 親の介護なんて絶対しないと中学生の時に両親に宣言したくらい親の介護がしたくなかった私ですが、今となってはやってよかったと思うことが多くなりました。それは、人が老いるということ、高齢者の病気の治療、ボケるということを、自分事として実感できたから。人はいつか死ぬのに、死ぬことについて知りたいと思わないし怖いし、死に向かうことがどういうことか実感できにくいことに気づいたから。いざというときに、あたふたしないで、しっかりと自分を保っていたい。そのことを叶えるための貴重な経験だと思っています。
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