ゴキゲンな介護はできるのか?
それは、長い介護生活で私にとっての大きなテーマ。
現在の私の答えはほぼイエス!
ゴキゲンな介護ができるかできないかは自分の感情次第。
自分の感情を観察しながら、その感情を認め、なぜそう感じるのか気づいていくという視点を持てたら、ほぼゴキゲンな状態をキープできる。
ゴキゲンじゃないとき無理に我慢したりしないで、「私は今ゴキゲンじゃない」と理由もくっつけて周りに話す。
ゴキゲンな介護の何がいいか?って、何があっても「嬉しい!だって生きてる!」と幸せの価値観がぐぐっと低くなるのだ。つまり、不平不満がドーンと減る。
しかし、この簡単な「自分の感情を観察しながら、その感情を認め、なぜそう感じるのか気づいていくという視点を持つ」は、なかなか難しい(笑)
振り返ってみると、介護というにはおこがましい初期のころから10年ほどは(母:若年性アルハイマー)、自分の感情に振り回されて、さらに家族の感情にも振り回されて、現実的な対応はことごとく失敗して閉塞感でいっぱいだった。
母が介護認定を受けることができ認知症対応型デイサービスに通うようになって、デイサービスの生活指導員に認知症家族の心理についてのプリントをもらってから、自分や家族の心理面に興味がわいた。そのプリントにあったのが、心理学マズローの欲求段階または自己実現理論に介護家族の心理段階を当てはめた図。
その図を見ながら、「介護家族の心理段階がこういう風にあるらしいですよ。このどの段階に自分や家族がいるのかわかっても、その先に行けるかどうかはその人次第で、死ぬまでそのままのこともありますよ。」という説明。そこで妙に納得しちゃった私。
そこでまずは自分だなと。
自分がゴキゲンじゃないのに、相手をゴキゲンにすることなどできないというのを身をもって知った。相手に「死ね!」とか相手から「殺せ!」とかまでいかなきゃわからなかったっていう残酷さが存在する。その残酷さの中に愛情はあったんだと後で気づいた。
次に、相手もゴキゲンであること。
常にゴキゲンでいるためには、ゴキゲンじゃない気持ちを隠すのはNG!ゴキゲンじゃない気持ちも上手に口に出せること。ただし、言い方は繊細に気配りしたい。なぜなら、ゴキゲンであるためにお互い伝え合うというのは基本だ。伝えあうだけで分かり合えなくていい、認め合うだ。相手が親の場合は、認め合うことは難しいので、伝えた後、相手の顔をみないでひとりになるというのが私には良かった。言いたいことを我慢するのが、いちばんダメージ。口に出して相手に言えるかどうかは想像以上に大きいのだ!
これが簡単にはできなくて、被害妄想がひどくなったり、自己否定に走ったり、自分責めで落ち込んだり、そんなところを行ったり来たり。少しずつ慣れて、この頃の両親とのやり取りは、常にゴキゲン。
ゴキゲンな介護は、介護というより日常。
なんでも笑い話にして笑い転げる。
自分が笑ってるだけで、両親も笑いだす。
両親が笑ってると私は嬉しい!
なんてゴキゲンなんだ!(笑)
8/26今日の両親と笑顔
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