このところの私のテーマは、認知症両親の自然な老化と病気治療の境目はどこにあるのか?ということ。
結局、本人が認識できる症状があってそれを改善したいという意識があったり、不安や心配があるのならば、それを取り除くための医療は必要と判断するのが私の決断になるのだろう。
そうはいっても、両親の娘は3人で、それぞれが納得できる答えはあるのか?その時になってみなくてはわからない状況もあると推測される。認知症介護で起きる両親の病気や症状はいつも想定外だ。常に、俯瞰する意識を持つことが大切だと思っている。
そのためにも、調べておくことは大切だと思う。
足りない経験は知識で補うのは常套手段。
最後に付け足し。
~~~引用~~~
老化:加齢に伴う身体的あるいは精神的変化である。
老化によって全身性に不可逆的な退行性変化が生じるが、老化そのものは生理的変化であって病気や疾患ではない。一方で、加齢に伴い様々な環境的因子や遺伝的因子によって、高血圧や動脈硬化、心不全、糖尿病、認知症、骨粗鬆症、がんなどのいわゆる老化関連疾患が併発しやすくなり、臓器障害や機能低下が病的に促進されて個体死の時期が早まる。
~~~引用終わり~~~
引用文献
日本臨牀第74巻・第9号
「老化研究の歴史」より
ところで、平均寿命と健康寿命について両親の年齢を照らし合わせてみる。
平成25年の統計によれば、
【男性】
平均寿命は80歳
健康寿命は71歳
この平均寿命と健康寿命の間不健康期間に父の当時の年齢を照らし合わせてみると75歳とど真ん中。
ということは、今年79歳の父のゴールは近いのかもしれない。
老化関連疾患が多発するのはこれからなのだろうか?悩ましい。
【女性】
平均寿命は86歳
健康寿命は74歳
母は不健康期間より手前の71歳。
でもアルツハイマーの症状があらわれてからを不健康期間というのなら、その期間はとっくに生き抜いて長生きといえる。もっと母自身は長生きしたいと願っているのだろうか?今のまま生き続ける母は、幸せなのだろうか?寿命を生きるというのなら、母はまだ生きる使命があるのだろう。母は自分の死をどう考えていたのだろうか?
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松元佳子
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