認知症両親の施設選びは想像以上に
難しいものでした。

なぜか?
・両親が同じ施設でくらしたい
・同じ認知症でも症状が全く違う
・夫婦部屋のある施設がほぼない
・夫婦だからといって割引はない
・それぞれに入居費用がかかる
・施設の種類によって受けられるケアの
内容がかわる
・施設の経営者やケアマネージャーに
よってケアの内容がかわる
・職員の質で同じケアでも症状がかわる
・両親の性格にあうかどうか?
・衛生管理への取り組み
・入居者への職員の態度、声掛けの仕方
・入居者の表情や症状を見ることができるか
・認知症の周辺症状がでた場合、
どのような対応を主にしているのか?
・医療を受ける場合の費用の明細や家族
の付き添いについて
・終末期の対応について
・面会の制限があるのかどうか?
・施設の医師とケアマネの連携はどうか?
・両親が長生きした場合、費用は賄えるのか?
・施設行事は双方向であるか?施設⇔入居者
などなど。
 
施設見学に行くと、異常な雰囲気を感じる
施設がありました。

・認知症の方々が入居しているはずなのに、
ものすごく静かで人の声が聞こえない。
・入居者の表情がない。
・施設の職員が入居者に対して命令口調
赤ちゃん言葉を使う。
・職員の雰囲気が悪い、表情がくらい。
笑い声が聞こえない。
・見学者に説明する責任者と職員の関係が
一方通行に感じる。
・見学者への説明が通り一遍で施設内の
あるがままの状態を見せないようにしている。
見せていい部分だけを見せる。
などなど。
 
逆に、この施設はいいな~と思ったところ。
・説明する責任者と職員の関係がフラット。
・責任者の指示を職員がしっかり聞いて実行。
・職員と入居者の会話がいい意味で家族のよう。
(お互い変な遠慮がない関係)
・入居者の方が周辺症状でうろうろしていても
見守りされている。
・入居者の声をすぐに聞きつけて対応している。
(待たせない、待たせる場合ちゃんと説明)
・職員の動作が丁寧。
・職員同士が仲がよさそう。
などなど。
 
施設を選ぶ私たちには、当たり前や最低限と
思うことが実は想像以上に多いことや、
現実と理想のギャップや
思いもよらない対応や反応など、
とにかく納得する施設を探すためには、
早期に探し始めることや、
一度入所したからといって
ずっとそこに居なくてはならないということ
ではなく、さらに自分たちが納得できる施設
を探し転居することも視野にいれて、
施設選びをすることが大切。
 
そして。
不動産物件のように施設物件を紹介する業者
を利用して、自分たちの条件に合う施設を
紹介してもらうという方法もあるので、
利用できるものを探す労力をいとわない姿勢
あきらめないことが一番大切だと
私は思うのでした。

~~~~~~

松元佳子