これまで認知症両親の介護で、
どうやったらコミュニケーションが
スムーズにとれるのか?を常に考え
てきました。

 

その中で「声かけ」「呼びかけ」こそが
信頼関係を深めるんだなと実感しています。
実感は、施設でお会いするそのほかの方々
とも打ち解けやすくなること。
 
適切な「声かけ」で、さまざまな日常
の介助などがしやすくなったし、
逆に、「声かけ」なしで介助しようと
して、
相手をびっくりさせ怖がらせてしまい、
拒否拒絶され暴言暴力を
誘発してしまったことがあります。
 
ちょっとぶっきらぼうな例えですが、
家族にいきなり手を握られひっぱられたら
どうですか?
「なに?なに?どうしたの?」
「ちょっと怖いよ!」
って思いませんか?
人によっては、
「嫌だ!」と手を振り払ったりするかも。
 
こちらは何をするかはわかっていても、
相手に説明せずに相手もわかっている
つもりで無言で作業したりするって怖いこと。
相手に暴力されるかも?
と誤解されてしまう可能性が高い。

特に認知症だと被害妄想やネガティブな
感情に傾きやすいから。
理由:これまでできていたことが
どんどんできなくなって、
混乱絶望してしまいやすい。
 
こういうことを常に想定して、
声かけや呼びかけをすると、
認知症両親ともスムーズに
信頼関係を維持できるので、
安心でらくちんです。
 
信頼関係が維持できれば、
・言うことを聞いてもらいやすくなる。
・無理を聞いてもらえやすくなる。
・リラックスできる。
・本音で話せる。
などなど。
 
相手に要求する(お願い)ばかりでなく、
自分の行動や状態を伝えて安心してもらう
目的です。
自分や相手の行動を説明すると、
理解しやすく安心してもらえる。
ぜひ丁寧な声かけ呼びかけを
常に心掛けてみてください。

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松元佳子