親子のコミュニケーション、うまくいってますか?
ある日突然、親が認知症だと診断されて、
介護を余儀なくされたら、大変です。
その時慌てなくてもいいように、
日ごろから親とのコミュニケーションを意識
してみましょう。
 
日ごろ、親と穏やかになんでもおしゃべり
できますか?
出来る方は、大丈夫。
出来ない方は、今からチェックしてみましょう。
 
◇親の話、しっかり聞いてますか?
 
特に男性に多いのですが、
親の話に相槌をうって聞いてる様子なのに、
実際はまったく話を聞いていない。

意外と親は子に大切な話をしているのですが、
子どもにその記憶がない場合が多いのです。
 
しっかり聞いてるつもりでも
話の内容を思い出せない方、多いんですよ?!
親の話というだけで、
耳が半分以上閉じてしまっていませんか?
今日は大切な話聞いたなっていうときは、
メモを取っておいてください。
 
◇親の話の内容を吟味してみる。
 
親が日ごろどのような話をしているのか?
その話の興味の対象は何なのか?
人とのつながり?旅行?趣味?食べ物?
 
◇親の子供の頃の話を聞いたことがありますか?
 
認知症特にアルツハイマーになると、
子ども時代や苦労した時代の悪い思い出
話ばかりするようになりがち。
 
その時の思いが原因で人に対して警戒心
が強くなって、暴言暴力になったりする
こともあります。
 
思い出話は、楽しいこと苦しかったこと、
同じように聞いておきましょう。
 
◇親の好きな食べ物、お気に入りのもの、
知っていますか?
 
好きなものに囲まれていると、
人は穏やかになれるもの。
不安を減らすために、
好きな○○をたくさん聞いておきましょう。
 
◇親が後悔していること、親自身のトラウマ、
聞けるなら聞いちゃいましょう。
 
それがずっとこころの錘になっていて、
認知症の周辺症状として現れます。
知っておくと、
親に対してむやみに怒りなどの厄介な
感情で振り回されたりせずに、
上手に付き合えるかもしれません。

親の話を聞いて親を知っておくと、
こういう人なんだってあきらめられる
こともあるし、
こういう人だからこれでご機嫌が
よくなるかもしれない、
そういうきっかけになります。
 
介護をする時コミュニケーションで
大切なのは、
こういう引き出しがたくさんあること。
苦労が確実に少なくなります。
お互い残りの時間を少しでも快適に
過ごすために。

コツコツと些細なことから情報収集!
相手を丸ごと受け入れなくてもいいんです。
こういう人だよって知っておけば。
なぜ、そういう言動なのか?
理由を知ることが改善への第一歩だから。
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松元佳子