人の顔つきで、だいたいどんな人かわかる、

なんて言いますが、こわいなーと実感したエピソード。

 

母は、アルツハイマー型認知症です。

要介護5で、からだに問題はないのですが、

日常生活のすべてに誰かの介助が必要です。

 

つまり、一緒に過ごす人の精神的な影響を大きく受けます。

一人では生きることができないのですから、

考えてみればそうか!当たり前だ!って感じ。

 

今の介護付有料老人ホームで暮らすようになって、

5か月がたちました。

認知症特融の顔(真顔のとき険しい表情)ではありますが、

表情が豊かに穏やかになりました。

とくに、笑顔が柔和です。

 

自宅暮らしで娘に支えられて生活していた両親でしたが、

父が入院手術リハビリのため別居を余儀なくされ、

私たち姉妹は父の看護と母の介護の両立ができなかったため、

母が昨年7月に有料老人ホームに移りました。

 

そのときの母は、今と同じような顔つきだったのです。

新しい施設で母は、顔つきが険しいことが多くなりました。

これまで母の周りにいた私たち家族と

長年にわたり信頼関係を築いたデイサービススタッフと

母の意思伝達はスムーズだったのです。

 

しかし、環境が変わりました。

施設のスタッフと意思伝達ができにくくなってしまいました。

そして施設のスタッフは認知症には対応したことがない、

と堂々と私たちに言う人たちでした。(看護師含む)

有料老人ホームで看護師から聞く言葉とも思えません。

びっくりを通り越して、憤りを感じました(当時)。

でも、仕方なかった。

何件も施設を見学し、自分たちの金銭、立地、などの条件

で折り合えるのがそこだけだったから。

 

母の意思を聞いて拾い上げようというスタッフはほんの一握り。

自分を押し付ける人ばかりです。

仕事としてのスタッフで、

仕事相手を人としてみれていない未熟な印象。

母たちにかける言葉が意地が悪い。

言葉は指示で押し付けが多い。

人と人とのつながりではなく、

仕事仲間と仕事相手を線引きしていました。

 

しかしそういうのは伝わるんです。

えげつなく。

母の顔がどんどん意地悪になっていって、驚きました。

相手の思い通りにはならない!という強い意思表示

が表れているようにも感じました。

私たちに向ける顔とは明らかに違っていたのです。

 

人というのは、一緒に過ごす人で良くも悪くも変わる。

というのを実感。

母に教えられた教訓。

 

何を大事にする人と一緒に過ごすかって

とても大切なことだと思いました。

家族や両親を見守って、

私ができることは、力を尽くしていこう!

そう思います。

わたしが望むのは、穏やかで温かい日常です。

それぞれがやりたいことをして、

その人なりの快適さでいてほしい。

 

さあ自分の真顔、鏡で確認!

うん、わたしは大丈夫!

あなたは大丈夫?

 

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