両親の健康状態が低調ながらも安定していた時期には、両親の自宅での看取りも視野にいれていたのですが。
両親の健康状態がちょっとでも変化すると、あれこれ目まぐるしく原因や症状を観察し、あーでもこーでもと考え、病院受診してしまっていた私です。
そんなことで、看取りとか絶対無理!という度胸のなさ。とほほ。
今回は、一昨年から昨年の母のむくみについて。
母の下肢特に膝から下、足の甲などが異常にむくむ状況が続き、病院で検査するけれども、はっきりした理由はわからず、認知症で手がかかる分デイサービスでも家でも運動らしい運動ができていなかったからむくんだのではないか?ということになったのです。
常識的に考えてみれば、運動しない=1日中椅子に座りっぱなし、ならばむくんで当然。
それなりに若くてもむくむのに、老化もあり自分で運動やお手入れができない母。
実際、時間を作って母と15~30分程度の散歩をすれば、多少むくみは解消されました。
散歩ができない状況も多々あるわけで。
何か、他の方法をと考え、アロマオイルでマッサージを試してみました。
様々なアロマオイルのレシピからオイル自体の働きと母の現状で使えるものを検討しごく少量のアロマオイルを使ったレシピでマッサージしたところ、症状は改善!
何より、就寝前の布団での下肢のマッサージはとても気分よさそうで、なかなか寝付かない日の母にするとすぐに寝息を立てていました。
翌朝の足は、むくみもとれすっきり。
ただ、父が手術入院のため、母が住宅型有料老人ホームに移ったら、そこでは施設の看護師が提携病院の医師にむくみを利尿剤や着圧ソックスで解決するよう動いていました。
からだの負担になるような薬はいらないと医師にも看護師にも施設の責任者にも話して了承いただいていたと思っていたのですが、「かわいそうだから」って勝手に。
誰がかわいそうなんですか?って認識が違い過ぎて、理解されなかったんですよね。看護師や介護士のかわいそうだと思う自分がかわいそうで、母はそんなことないのに椅子に座らせなるべく動かないようにして、薬を飲まされて嫌がるのに着圧ソックスを履かされていたのです。
もちろん、契約書などにはそのような記述がありますが、それにしてもひどいと思った。
こちらからお願いして了承していたのにも関わらず、それを覆して看護師の判断でそれに医師が従うなんて!その言い訳にも腹が立ちましたけども!
そうして、わけもわからず、着圧ソックスを履かされた母は、足が痛くて暴れて、そのせいで今度はその暴れるのを抑えるために家族に内緒で安定剤を処方されていたんです。
施設の人員が足りないんじゃなく、その人たちが仕事を楽にするためにです。
施設を訪問して母と一緒にほかの利用者の方々と過ごす時間を多くとっていたのですが、利用者そっちのけで、部屋の隅でおしゃべりしていたり、部屋に誰もいなかったりするんです。食事中とかでも!あれは、びっくり。だってわたしに「ちょっとお願いします」って10分くらい誰もいなくなるっておかしい!
施設の責任者は素晴らしい方でしたけど、働いてる人の仕事に対するプロ意識はそうとう低かった。残念すぎでした。
でもこういうことが、自分の手を放して施設のお世話になるということなのか?もっときちんと対応する施設を探し続けるのか?何に納得して妥協するのか?選んで決断しなくてはならないのか?どこまで?というのがわからなくて、いろんな人に相談して、対応してみましたが。
今の施設に移るまで、母はその施設にいたのでした。
今の施設で母の足が腫れ上がるようにむくんで母が痛がるというのを一度も見たことがありません。
あーあの時の私の判断は甘かったんだと反省しました。
命を守ることにどこまで真剣に向き合うかというのは、難しいと思います。
母が自分で判断できないのだから。
実際は、母もわかってるのかもしれないし、それを伝えられないだけかもしれないし、わかるようでわからないのですが。
今はこれがベストだ!これでいい!と自分に自信を持ちたいと常々思うけれども、それは過信ではないか?という不安が付きまといます。まだまだ覚悟が足りません。
ふー。
経験して、また知識を積んで経験していくしかないのでしょう。
日々、こつこつ。