バランスが大切なんだと思う。

 

なにか一つにすがりたくなる気持ち。

健康というと、健康食品。

糖質制限、グルテンフリー。

亜麻仁油、ココナッツオイル。

酵素。

なんだか言葉に踊らされて、その本質がわかりにくい上っ面だけで流行する健康に関するあれこれ。

流行りものには好奇心がうずくタイプのわたし。

でも、ちょっと待てよ?

って思う気持ちが常にある。

わたしの母は、食べ物や健康をとても気遣う人で、なかなかストイックだった。

子どものころ添加物の入った食品を外食以外で食べたことがないように思う。

そして、父は脳卒中で倒れて以来、健康オタク。

食事に気を付け、適度な運動60代前半まではしてたと思う。

二人ともいいと信じたものをきちんと続けるまじめなタイプ。

だけども、現実は皮肉。

両親は60代でがっつり介護保険のお世話になり、70代で老人施設暮らし。

どうしてこうなったんだろう?

疑問は大きい。

 

両親は、ストレスと上手に付き合えなかったのではないかと思う。

我が家の定番の娯楽ってなんだっただろう?

子どものころ家が嫌いだったわたし。

家族で出かけた思い出といえば、月に一度の食事くらい。

その食事が楽しかったかどうか?記憶がない。

美味しかった味は覚えてる。

ジューシーで素朴でうま味のすごいから揚げ。(祖父の行きつけ?のお食事処)

まぐろのお寿司。(父が唯一連れていってくれたお寿司屋さん)

どれだけでも食べられそうなチャーハン。(家族で定番だった中華料理店)

祖母の糠漬けと梅干。

祖父母の家の果物。

食べ物のことしか思い出せない。。。

 

父は仕事ばかり。

母は自分の時間あったのかな。

本当に好きなことはなんだったんだろう?

自分を労わる時間、作らなかったんだろうか?

こころがおいてけぼりだった?

両親の望んだ人生は、ほんとうにこの人生だったのか?

そんなことを考えてしまう。

両親の人生の仕舞い支度にわたしができること。

こころ穏やかに過ごす時間を少しでも作ること、かなぁ。

 

そのために自分を後回しにしないことを学んだのかも。

自分が楽しい人生じゃないと、相手の幸せは祈れない。

自分の楽しさは自分にしかわからない。

自分が楽しんでいい気分になったら、その気持ちのまま相手にありがとうのお返しができる。

逆もしかり。

そうして自分のまわりを居心地よく。

 

健康なこころとからだのバランス。

自分と向き合うこと。

食べ物だけで健康にとか。

運動してれば健康だよとか。

のんびりリラックスすればいいんだとか。

ひとつに偏るのは不自然。