先週妹次女と話がはずんだのが。
『いつなんで母親がおかしい(認知症?!)と思った?』

わたしは、働き始めて1年目の2回目くらいの帰省したとき。
一緒に買い物に行った帰りのバスで、
母:バス代は二人でいくら?
こしょ:(え?!どういうこと?!と驚きながらも)○○円だよ。
母:(私に財布を渡して)二人分払って。
こしょ:・・・はい。。。

衝撃的!!!
その後、自宅でもどこでも母の様子を観察すると、数字に関する行動が変!
たとえば、炊飯器でごはんをたくのに、何度も何度も釜からお米をカップで出して入れて出して入れて。
数えているのに数えられない状況。
お箸を揃えるのに、家族の人数がわからなくなって、ぶつぶつ。
それまで一人分ずつ料理をそれぞれ器に盛りつけて出していた母が、大きなお皿ひとつにおかずを盛るようになっていたり。


妹次女は。
社会人になっても母に弁当を作ってもらっていたのですが。
毎日同じおかず。
味付けが変。
おかずが毎日焦げている。
当時同居していた妹次女でしたが、おかしいなと思っても「だからなに?」って感じだったと話していました。
そりゃそうなんですよ。
良妻賢母の母というのがもっぱらで。
次女三女は私と違って、それなりにかわいがられて優しく育てられているので、なんでもかんでも親に甘えて当たり前の大人になっていたのですよね。
自分たちが何かをどうにかするという意識はなくて。
なんでも問題が起きたら親が何とかしてくれると思って疑ったことさえなかった。
それは、父にも言えて。
そういう人は、母のおかしさに気づいても、「そんなはずはない!」と全否定で、事実を受け入れられません。
ただ、その時々に対処はしていて、だけど「そんなはずはない!」のです。
なのでおそらく、母の気持ちは空回りして家族に相談もできない状況だったと、いや母自身もしっかり者のできる自分がまさか!と自分を受け入れられなかったのかなと、同居する家族のだれもが見て見ぬふりをして過ごしていたのだと、今は言えるねという話になりました。

家族全員のショックぶりは、しばらく続きました。

わたしが結婚相手を実家で紹介しても、暖簾に腕押し状態。
結婚式をするつもりで準備を進めてみたものの、両親の態度のおかしさに式は無理だなと思うように。結局、他の理由もあってせずじまい。
妹次女は母に「結婚式の衣装を選びに付き合って!」といっても「行きたくない」と言われたり。
挙句の果てに、「結婚式に出たくない」
てっきり、喜んでくれるとか、反対されるとか、あると思っていたのに。
母だけでなく父までも。
あの衝撃は忘れられません。
勝手に自分の育った家庭がふつうだと思い込んでいたので。
親の感情が動かないなんて、びっくり。
ほんとに親だろうか?とわたしも妹次女も思ったものでした。

「よく頑張ってるよ私たち!」自画自賛です。