住宅型有料老人ホームで生活中の母(認知症要介護5)を年末年始3泊4日で実家に呼びました。
妹三女が帰省したので、それにあわせて。
施設で5ヶ月過ごした母。施設での日常生活に鍛えられ(^艸^)逞しくなってました!不思議なものです。
自宅で父と過ごしていたときは、甘えて出来なかったのかな?って思うほどの能力開花ぶり!

母の能力開花びっくりベスト3

○食事介助がラクに!
介助のお箸に動きを合わせてご飯やおかずをこぼさないで食べてる。
食事介助って食べる方も食べさせる方も息を合わせるのって案外難しいんですよね(^^;)

○トイレ誘導のタイミング
自宅住まいのときは、トイレ誘導のタイミングが難しくなってました。お互いに失敗が多くてなってました。

そんな母。
夜のトイレの時間がだいたい決まっていてその時間にできれば失敗なし!でした。(妹三女談)
日常生活では、リハパンそれも冬は最大回数のを着用してましたが、薄い回数少ないので大丈夫そう!これはスゴイ!!
ソワソワしてる母にトイレかな?って聞いてもビミョーにわからないのですが、トイレだったら『うん』とか『はい』といいながら、立ち上がる。違うときは立ち上がらない。
お互いストレスが少なくなって、うふふ(*^ ^*)

○会話が成立することも!
意志疎通はコツさえつかめれば大丈夫だったんですが、母の機嫌がいいと会話ができちゃう!密かに驚愕っ!
いつもの独語(独り言のようなストーリーのあるおしゃべり)はしてましたが、相手の話を聞いて正解の単語とか文でしゃべるときがありました!


このことから母の場合、認知症状がひどくなっていても環境によって、本人の意志によって、適応力が引き出されたのではないかしら?私自身は母が受けるリロケーションダメージ(環境が変わることで受ける精神的ダメージ)を考えていましたが、環境に慣れる力が母にあったことに驚きました!そして何より嬉しかったな!


施設の方々が若干がさつだったり、細かなことに気づかないタイプだったのが、母のプライドをくすぐった模様(^艸^)(気づかないなら教えてやる~~~~!ぷんぷん!\(*`∧´)/by母)



ということで、自分の気づき。

物凄く察しがいいこしょのせいで、母の能力が下がっていた。

自分でも思うけど、相手のことで気づきすぎるあまり、どの時点で自分がサポートしたらいいのか、しないほうがその相手のためになるのかのラインが未だ母に対してでさえ理解できていない。

相手をダメにすることなく、伸ばす方向にサポートしたいのに、母の能力をダウンさせていたなんて。。。気づけて良かったです。ありがとう!

つまり、自分に対しても、こうすればもっといい!レベルのラインが高すぎたり低すぎたり、自分を最適化したいよって思う。
で、いつも迷い悩み決断できなくてグダグダしてて行動できなかったりしてタイミングを逃してたりして反省→気持ちとかモチベーションが奈落の底っていうパターンだ。

これからは、どんどん失敗して、ここじゃ早すぎでしょ!遅すぎでしょ!アー惜しかった!YES!とか体験していこう!

自分のことは自分で実験して知るしかないもんな。

そうそう、だから言い訳しないとか大事だよなー!



それにしても、母との行動は、日常生活の何気ない動作ひとつひとつ五感をフル稼働してそのときのストレスフリーで楽しむ時間にもっていく能力をわたしに授けてくれるんだな。

すごく高度なゲームなのだ。

だから母の笑顔や嬉しい表情をみたら、達成感とか幸福感とかちょいちょい感じちゃう。

今回の母との行動では、そのほかに。

力まないっていうテーマがあったのだけど。

そのときに有効だったのは、俯瞰する視点というか、その事実を「そうなんだよね!」って受け入れてみるあそびの部分をもっていること。

母と一緒にお寺の五七日に行ったとき。

どうしても時間が決まってるとか、マナーとか、決まり事を決まり通りにすることに心血を注ぎがちなんですが。

ま、スケジュールがあるので計画立てたり、タイムテーブル通りにやりたいって思いはあるんだけど、「できたぶんだけで上等!」っていう気持ちで、「できなくたって全然オッケー!」って決めて、「人の意見は聞かない、自分たちがどうしたいのか?を最優先!」と意図して行動したんです。

そうしたら、なんか当たり前みたいに物事も母も私も妹三女も思い通りに動けて、当たり前のことが当たり前にできちゃった上に、まわりの親族まで笑顔にしてたっていう驚きの体験をしたのです。

「そんなわがままでいいのか?!」って以前は自分も思ってたし、周りにも言われてたんだけど。

あれ?あれれ?

「それでいいんです!」っていうことだったじゃないですか!

わがままというよりは、その人その人の在り方なんでしょうが。

腹をくくるってことは、いい意味で必要なんだなって思いました。


これからは、流れにゆだねる気持ちのゆとりをもつということにも気をつけたいなと。


年末年始の母と過ごした時間は貴重な学びの連続でございました。

母さん、ありがと!ラブドキドキ