夏場の両親の食事は特別に気を使います。


少食で体力の奪われやすい母。←これはもともと。


最近は、「食べる」という単語が理解できない様子。



わたし:お母さん、ご飯たべようか?


母:


(??ご飯???食べる???一瞬、きょと~んとして、それを慌てて取り繕って、わたしの言葉をマネして←あくまでわたしの推測ですが)


ご飯食べなさいよ。


っていう。



お食事の始まりのご挨拶。

手をあわせて「いただきます!」


と母と目を合わせるように、ちょっと大きめの声で、リズミカルに言ってみます。


調子がいい時は、いっしょに「いただきます!」といってくれるけど。

他の何かに興味が向いてしまっているときは、無視してるっぽくなる。

調子が悪い時は、「??どうしたの?何言ってるの?」って感じできょとんとして、一生懸命理解しようとしています。


で、お箸をもとうか?って母に声をかけるわけですが。

「???」

となるときは。


お箸を持たせてみるも、どうやって使うかわからなくて混乱し、遊んでしまったりします。


遊ぶといっても、母は一生懸命に「お箸」という道具の使い方を考えて手を動かして思い出そうとしているようなんです。



そこに優しく手を添えて、おかずを一緒につかんでお口に運び、


わたし:おいしいね~。


とやってみると。


母:おいしいね~。(これ、美味しかった時だけです。たまに味付けがあいまいだったりすると、まあまあだとかはっきりいってくれちゃいます…、そこはわかるのね…)



でも。

とってもお腹が空いているときは。

何にもいわなくても。

「いただきます」の前にお箸をもって食べていたり。

はたまた手づかみで食べていたり。

この頃、赤ちゃんじゃないけど、誤飲が心配になったりしています。

触ったものを口に入れようとする!

ドキドキです。

お腹空いてるとき限定ですけど。



一方、反応が悪いときは、最初から最後まで、食事介助をします。

お箸はわたしが持って、お口に運びます。


お口に入れるときは、必ず何を入れるか、色合いや食感や味や、いろんなことを伝えながらです。

たとえば。


わたし:お母さん、これきゅうりとおあげさんの酢のものだよ。はい、どうぞ~。


母:(お口を小さくあける)


わたし:お母さん、お口を大きくあ~んって開けてくれると嬉しいな~。ほら酢の酸っぱい匂いがしてこない?(と酢のものををお口の前に運んでみる。)


母:匂いがするね~。(といいながらお口を大きく開けてくれる)


わたし:全部入ったね!どう?さわやかな味じゃない?お母さん、酢のもの大好きだよね?!


母:さっぱりして美味しいね~。


わたし:きゅうりの緑がきれいだね~。きゅうりを塩揉みしたけど塩辛くな~い?


母:大丈夫!おいしいよ!



一口食べるごとに会話して。

母が良く噛んで食べるのを確認しつつ、間合いを確かめつつ。

食事に興味がなくならないよう、惹きつけながら、30分から1時間のお食事です。


食事にあきたりするんですよね。

集中力が続かなくなるので。

それをひきつけて、集中して食事してもらうのが、いちばん大事☆


父がテレビみながら食事するので、ついテレビに見入ってしまうと。

母は、自分に興味をしめしてもらいたくて(推測)汁もののお椀をこぼしたり、お水やお茶のお茶碗を倒したりします。(どうも明らかに故意ってかんじだとある時気づきました!)


でも、

食事中母にこれだけの集中力をつかうので、他にも日常生活のもろもろに気配りしているのもあって、全部をわたしひとりで担うのは、重過ぎになります。キャパオーバー。


だから、この密着食事は、原則週に3回の夕食、1回の昼食。通院などでデイをお休みする日は、1日3回。

それ以外は、朝食は父に(といっても気が向いたときだけ)、昼間はデイ、夕食は最初だけヘルパーさん(後は父に)頼っています。


母は徐々に自分のことを自分でできなくはなりますが、しっかり本人にまかせたり、できるだけやってもらうように促したり、他の人の違ったやり方に慣れてもらったり、という場を作ることも大事な刺激なんだと私はわたし自身に言い聞かせて、お任せしています。


食べることは、生きること。

楽しんで美味しく食べられたら、幸せです。

そんな気持ちが母に伝わったらいいな~。




一方父。

食べることしか楽しみがない。(自称)


動かないのに食べ過ぎて、便秘がひどくて、漢方を含めたお薬に依存しております。

わたしが作る時は、食物繊維や味付けなどに工夫しておりますが。

母と対照的なので。

気を使います。


母。高カロリーで効率よく食べやすい食事。入れ歯なので食物繊維は柔らかく口のなかに残りにくい組み合わせであること。


父。低カロリーで食物繊維が多く、よく噛んで食べるような少量でも満腹感を感じやすい食事。よく噛んで食べるよう大き目に切った食材であること。


まるで逆!



まあ、ほどほどにですけど。

母は麺類が苦手で、父は麺類が大好き。しかも麺の汁は飲み干すのが信条とか。


食事ってややこしわ~~~。



前のブログに、保存容器にいれた食材の単品の数々は、こういう両親の食事によるもの。

アレンジが簡単であるっていうの、めちゃ大事☆


実家で両親のための食事つくり。

母はデイに週6日通うのですが、父は週3~4回なので昼食作りに出掛けます。

実家で作って、自宅でも作って。

そう思うだけで疲れちゃう。。。

でも食事は楽しみたい☆


これから、もっとパワーアップして、できれば楽しんでやっていこう!