着替えって大変ですよね~。

って、思うことないですか?


大変ってのは。

からだ自体は健康な母の場合。

アルツで言語もヤバくなってきているので。


実家に行ったら、お手伝いするお着替えの一部を書いてみました。

よそで書いたものを、コピペしたものですが。


なんかちょっとしたお着替えのワンシーンなんて生活の一部として当たり前すぎるけど。

これが結構手伝うとなると、お互い苦労なんですよね。


それを文章で書くっていうのは、すっごく疲れました。

私的に超大作だったので。

よろしければ、ご覧くださいませ。



状況:トイレをすませて、おむつをみたら、大量の小がもれんばかり。(厚手の履くタイプのモノを使用。父が夜中に母をトイレに誘導できないので)おむつをようやくどうにかこうにか履いて、ズボンをお着替えの最中の機嫌がわりといい母バージョン。


母の表情は、トイレを散々失敗したあと(本人がトイレということを伝えられないことや、おしっこの感覚が微妙になっているから失敗とはいえないとは思うけど、結果的に失敗なのか?っていう雰囲気でこの言葉を使いました)なので、若干不穏、顔の表情硬めだけど、わたしが笑えば、一緒にわらっちゃえる状況。


わたしは、日常動作になじんでいるので、気持ちは穏やかで、にこにこしてる感じ。言葉ははっきりと、にこやかに、リズムよくしゃべっています。一言しゃべるたび、母の顔をみて、にっこりします☆

姿勢は、母より低い位置になり、母が私を見下げる目線です。



わたし:足あげて~。寒いから、ズボンはくよ~。

母の行動:しゃがんでそこにちらかっているチラシをつかむ!←片付けるといって母がちらかしたチラシ。。。←足あげてズボン履くっていうのがしゃがんでチラシをつかむに変換されたらしい…。

わたし:(そのチラシを受け取って)はい、ありがとう☆って、ズボンはくちゅうてるやんっ!それは、チラシ!もしかしてお買いもの行きたい?←母の失敗をそれとなく指摘して、そのチラシにのっかってみる。

母:買い物に行かないと~~~。(テンション上昇!!!)←不思議と「買い物」ちゅう単語は理解できる!女子恐るべし~~~!

わたし:そしたら、まずズボン履かないと、恥ずかしいですわ、奥さま~~~☆

母:(ちょっと笑って)そうだね。←まだ、ズボンがよくわからない。けど、検討がついてきた感じ?

わたし:これズボンだよ。これ履いたらおしゃれじゃないかな?

母:(嬉しそうに)そうかね~?←ズボンが何かやっとわかってほっとしている!

わたし:(ささっと誘導しながらズボンを履かせて)そうそう、良くお似合いですよ、マダ~ムッ!←冗談モード

母:(笑いながら)あっはっはっはっ(爆笑)

わたし:(ズボンのウエストの部分を持って母の手をそこに誘導しながら)ズボンのウエスト、持ち上げて~~~!せーの、よいしょっ!よいしょっ!


母:(ズボンを履くっていうのが理解できて、わたしといっしょに)よいしょ!よいしょっ!(とズボンを自分で履いてくれる!)


わたし:ズボン履けたね~。気持ち悪いところない~?

母:ズボン履けた~!大丈夫!(笑顔)



このあと、さらに、靴下!


わたし:はい、次は靴下履きま~すっ!足さわるよ~。冷たいね~。靴下履くと、足があったかくなるよ~。じゃ、右足から(右足を両手で触って温めるように優しくこすってから)履こう!


右足のつま先だけちょっとあげてくださ~いっ!


と母を見上げながら、右足のつま先をトントンして手繰った靴下を履くのが母から見える位置を確認する。


母:(靴下とか足とか、右足とかっていう単語がたぶん理解できなくて、必死でパニック気味。でも、一生懸命考えているみたいで、机の上のチラシをつかもうと手を伸ばす←またまた脳での変換が違ったところで繋がった模様!)


わたし:右足はここだよ。靴下はこれだよ。つま先はここだよ。


~~だよって言うたびに、母の視線を確認して、トントンして合図を出すをくり返す。


お母さん、靴下履こう☆つま先あげてくれないかな~?(トントン)


母:靴下ね。はい。


靴下とつま先が理解できたらしく、つま先をあげてくれる。


わたし:じゃ、つま先(トントン)に靴下いれま~す。よいしょっ!(といいながら引っ張り上げる)


母:よいしょ!


母の手が、靴下に伸びてくる!


どうやら思い出して、靴下を履くという動作の情報が正確にキャッチされた模様☆


わたし:そうそう、今度はかかと(トントン)をあげて、よいしょ!


母:よいしょ!


といいながら、すんなり靴下をはく!


わたし:じゃ、次は、反対の左足(トントン)に靴下、履きま~すっ!


母:はい!


といいながら、ちょっとわからなくなったみたい。


わたし:左足(トントン)のつま先(トントン)あげてくださ~いっ!


母:あっ!


と小さな声。どうやら、靴下を履くという行動の記憶がよみがえってきたみたい☆


母の手が靴下に伸びる。


わたし:そうそう☆そこだよ。一緒にひっぱって、くつした履いちゃおう!よいしょ!


母:よいしょ!


一気に靴下をはき、ズボンのすそを自分でなおして、ご満悦の笑顔。


わたし:履けたね~!やった!あったかい?


母:はけた~!あったかい!


わたし:(立ち上がって母と向かい合いおでこをくっつけてにこにこしながら)着替えてくれてありがとう☆


母:(にこにこしながら)ありがとう☆


健康な人なら、何にも考えなくてもできる動作が、すっごく難しんですよね。

そのことに不安やなんかのマイナスの感情を抱かせないように、一瞬一瞬の表情や言葉をキャッチしてできるだけスムーズに着替えできるようにお手伝いするように心がけているんですけど。

その時々で言い方も違うし、お手伝いの仕方も違うし、ちょっと誘導しただけで、ぜーんぶ自分でできることもあるし!

いや~、今日の母は、どんな感じだろう?っていうのを読み取って、自然とうまく流していくのが、ほんと試行錯誤で。

神経を使いまくりです。


母の呼吸に神経を向けて、穏やかな心持で、笑顔で。


母が迷わないよう、言葉と目線と手と足と行動を合わせるように。


ふぅ~。




まぁ、母のために母の生きるお手伝いをわたしの出来る範囲でさせてもらっていますけど。


それは、わたしが自分のために、自分の人生を後悔しないために、していること。


自己満足だということを忘れないようにしたいと思います。


だって、母が本当はどう思ってるかなんて母にしかわからないのだし。


やらせてくれて、ありがとう☆の気持ちを、わすれちゃいかんのですよね。


そうして、自分が思ったことは、行動すれば、なんでもできる。


やることには、責任を持つ。


結果は、自分次第なのだという。