(55) 「ところで、話しかわるんだけど、ツイン・フレームって | すずめがチュン

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アケノさんを取りまく風景をおとどけしてます。











2014/7/10 撮影

知ってる?」


 と、この一週間ばかり、ずっと気になってる 夢の話をはじめた。


  「ツイン・ソウルじゃなくて?」


「うん、それと同じなのか、違うのかよくわからないんだけどね」


 と、言いながら



夢の中で出会った男性が


  ツイン・フレームという存在に違いないと


    何故か思えてならない、


宇宙船の中から


  地球にいて、転生しつづける私を、ずっと見守り続けてくれてるのは


   この人だと、思えてならないのだ。


   

 その人の、まっすぐこっちを向いていた眼差しが


   いつまでも強く記憶に残り、


 夢の中での


    二人の関係も


   深く心に残るものであったので、忘れてしまわないよう


 目覚めて、しばらくは、目を閉じたまま


   今見た夢を、くり返し、くり返し


    何度か確認したあと、やっと目を開けたほどだった。


 それでも、


   机の上から、メモを取り、ペンを握って・・・・・


    さて、書こう・・・・とすると、


  いちばん忘れたくなかった、たくさんの会話の言葉の


   殆どが、抜け落ちていた。


 がっかりして、急いでまた目をつむり


  懸命に記憶をたどってみても・・・・・


    二人の会話はもう聞こえなかった。



ただ、その人の顔かたちは


  今でも不思議なほど、はっきりと心に焼き付いている。



 私の目の中を、覗き込むようにして


  見つめている目が


   くっきりとした二重であったこと、


 黒く濃い眉は、おかしいくらいに丸く弧を描いた


  三日月眉で、


 唇は、下のほうがポッテリとしてて


  口角が上がり、ずっと微笑んでいたことなどを、



 見上げるほどの長身で、髪も目も黒かったが、


  日本人ではなかった。


 とても、色が白く・・・



その人と、自分は最初の夢の中で


 なにか話し込んでるように見えた。


 どこか、広い駅の構内なのか・・・・辺りにたくさんの人が


  いて、せわしなく行き交っている。


 しばらくして、二人はそれぞれ反対の方向に向かって


  歩きだした・・・・



そこで夢は終わり、目が覚めた。


 まだ夜明け前で、真っ暗だったので・・・そのまま目を瞑り


  今の男性は、いったい?・・・ダレだったのだろうと


   考え始め、すぐに、


  知ってるダレでもないことに気づいた。



いつまでも、目の中から消えずにいる男性は


 全く知らない人なのに、なぜか、とても懐かしく


  二度と会えない、夢の中の人にすぎない、と思うのが


 悲しかった。



すると・・・・・不思議なことに


 いつかまた眠ってしまい、私は夢の続きの中に入っていた。



今度も、またどこか広い建物の中にいる。


 母とふたり


木製のベンチにかけていた。私はなぜか嬉しそうで


 母が、「思い切って聞いてみればよかったのに」


  と言うと、


「だから、そうしたのよ、追いかけて行って


  『ずっと以前、お話しした方じゃないですか?』って聞いたのよ」


 と、返事していた。



最初の夢からどれくらい経ったのか、


 夢の男性に、私はまた出会えていたのだった。



その日、ぼんやりと電車を待っていて、肩ごしに


  「○○行きの電車は、どれですか?」と


    ダレかに尋ねられ、


 私は振りかえりながら


「それなら・・・アノ電車です、まだ大丈夫ですよ」


  と答えた。


  「ありがとう!」と言って、男性が歩き出し、


 その男性が


  紛れもなく、夢の人だと、気づいたのは


    殆ど同時だった。


 

早足で行ってしまうその人を、すぐに追いかけ、


  追いつくと


 私は、何の迷いもなくその人に言った、


「覚えていらっしゃいますか?」


  すると、振り向いた彼の顔がみるみる笑顔になって行き、


 私の口からは、スルスルと次の言葉が出た。


「ずっと、忘れることができなかったんです、またお会いしたいと


 思ってました」と・・・・


  そぅ言うと、どんなに自分がその男性を愛していたかを


   ありありと思いだし、思いでいっぱいになりながら


  男性を見つめると、


   彼の方でも、同じ思いであったことが、心の中に


    伝わってきた、


 

それから、二人で長く話をした・・・・


 と、母に話した。


母は嬉しそうで、「そうだったの、そうだったの」


 と言い・・・・私は


何故か、そこから離れ、


 一段高くなった場所に移ると、遠くに見える建物の入り口の


  方を見ている・・・・


入り口は小さく、

やがてそこから、彼が現れた。


 キョロキョロと、辺りを見まわし


   私を見つけると・・・・彼は動かなくなった。


 私も、見つめている。



 また、目が覚め・・・・


  そして、三つ目の夢の中に入って行った。



彼は、さっきの場所を動かずにいた。


  私は、そこに近づいてゆく・・・・


 彼の横には、上司らしい人がいた


  その人に、私のことを説明してるようだった、


   「彼女、どうですか?」と彼が言い、


 「まぁ、まぁだね、」と上司が答えると、彼は黙ってしまった。



  これから、その上司の方のお誘いで


    食事をするようだった。



私の友人も一緒で


  一足先に行って、挨拶をすませ情報を仕入れて来たらしい


   A子さんが、


  こっちに向かってやってくる、


   「あの方、ねずやまさん、という人らしい」


 すると、私も


 「そうそう、確か、そう聞いてた!」と言いながら


  以前、確かにその名前を教えてもらいながら、どうして


   忘れてしまっていたのだろう・・・・と考えるのだった。





「・・・って、とこで、今度はほんとに目が覚めたというわけよ」


   「ふう~~ん・・・・、スゴイ夢見たね、


     ねず山さんて?名前?」


「多分~・・・でも、わからない、地名かな?」



  後で、ネットで調べたら、東京池袋にそういう処があるようで、


   もしかしたら、UFОをよく見る所とか?




   つづく