ヘミシンクを やり始めて、 | すずめがチュン

すずめがチュン

アケノさんを取りまく風景をおとどけしてます。











2014/7/10 撮影

 二か月が 過ぎたころから


時々、ヴィジョンを見るようになった、



 見たこともない、もちろん


  行ったこともない場所の風景が


 閉じた目の裏に、


   一瞬、パッと浮かんでは


    消える、



同じように


   見知らぬ人の顔も


    現れるようになる、



 顔は、景色とちがって


   わずか、2~3秒のビジョンであっても、


    意外と、記憶に残るもので


 イメージが消えてしまわない内に


    急いで、


   頭の中にある顔を


     描き写すようにしてきた



  みな一様に、私をじっと


   見つめている・・・・


  存在をアピールしてる風にしか


    見えない


  だから、たぶん、ガイド?


      と思ってるのだけど・・・・


     

そんな中で 現れた


  ひとりの女の子に、不思議な


    感覚をおぼえた、


  強い親近感・・・


    それ以上に・・・


   その子は、自分自身なのでは?、という


     説明のつかない感覚



   彼女の見てるものが、私にも見え


     思いも、迷わず 伝わってくる


    小さな手は、そのまま


        私の手になった、



 その子が 今、裏木戸を開けて


   庭に入ろうとしている



    いつも、母屋の前で


  自分の帰りを


   待ちわびている小さな弟の


     姿が見えない・・・



   ふしぎに思ってると、


    奥の庭から


     弟の 笑い声がした、


    家族の者の他は


     入らない その場所に


      いる・・・・


       だれと?


      

  木戸までかけて行き、そこで


      女の子は・・・・・


        動かなくなった



    木戸の向こう側に 植わってる


      南天の葉陰に、かくれて


       庭の向こうを・・・・じっと


        見つめたまま、



    その 視線の先には


      弟と思える、三才くらいの男の子がいた


       時々、声をあげて


        無心に、跳んだり はねたり


         してるのを・・・・・


     近くで見守っているのは


       まだ若い、ふたりの母親だった



       寂しげな笑顔の 小さな顔が


         一目で 女性が


           あまり丈夫でない事を 感じさせる



      陽射しをさけ


         庭木の陰にしゃがんで、時々


           男の子に笑いかける


          その顔も、


         黒っぽい しゅすの着物の袖から


          のぞく細い手も


           驚くほど白い



   どちらも、女の子に 気づいてないようだった



    三人のいる空間が


 いったい、どこで


      いつ頃のものなのか・・・・


         立派な造作の庭の様子や


      大きな茅葺屋根


       びっくりするほど、長い縁のついた


        その家が、普通の農家でないことはわかる



 背中を見せている


    女の子は、6~7才にみえた


     肩上げのついた着物を短めに


      着せてもらい、


    髪は ひとつに束ね


      頭の上でおだんごに結ってある、



母親が


  声をあげて笑った時、


   それまで身じろぎもしなかった


    女の子が 弾けたように


    笑顔になり・・・・



    ヴィジョンは消えてしまう


  入れ替わるように、


    その子の胸の中の思いが


      痛みとともに伝わってくた、


     母親に対する 女の子の


       ほとばしる様な思いが・・・


    

 ほどなく、


     母親は亡くなり、しばらくして


      弟も亡くなったことが


       わかった、



 二三か月が過ぎた


  ある日、


    女の子は、成長した姿で


     また現れた



    やはり 後姿のままの彼女は


      同じ髪型、着物は 地味な黒っぽい


       ものに変わり


     浅黄の細帯をしめ


       手には 風呂敷づつみを


         かかえている、


     十人くらいの 青年の中に


      ただひとりの、その女の子は


         臆する様子もなく、


       まっすぐ 前をみつめたまま


         ナニかを待っているようだった、


     

    ひとかたまりになった皆の後ろには


       何段かの 板かいだんが


         見える


      上がりきったところに、


        ぴっちりと閉められた


          大きな板戸があった、


      教室?


        ここで、何かを学んでた・・・・


         そう感じたとたん、このヴィジョンも


           消えてしまう、



   過去生と思えるものは、これだけで


     それから、何回試しても


    他の人生は


      ・・・・・見えない


 それは、きっと


   この過去生が


  今の自分に、いちばん関係して


     学ぶべき何かを、


    教えてくれる それ!


     だからなのだと思う、



 女の子の叶えられなかった思い、


    母親に見守ってもらいながら


      成長してゆくという願いは、


  今生の私で、見事に叶えられている



   今年90歳になる母と離れてた時間は、


     東京にいた三年の間だけ、


   あとの60年は、


     目と鼻の先で、ともに生きてきた、



   幸せな人生だと思う。

   




    つづく