冬の山には色が少ない。虫の気配がないので静かだ。

太陽が雲に隠れている日は寒々しくてちょっと寂しい。

冬は森林限界を超えて雪と氷の世界に行く特別な季節ではあるけれど、低山の冬山の楽しさとはなんだろうか。

 

 

まず、動物たちの痕跡が見つけやすいこと。雪の上にいろいろな足跡が残っている。

雪がない時期にかすかな落ち葉や土の乱れ具合から足跡を見出すのも面白いけれど、リスやテンやウサギなどの小動物の動きまで追うのは難しい。雪上の足跡を見れば、リスがどの木からどの木までどういう餌を求めて移ったのかとか、ノウサギの行動範囲などが見えてくる。

 

ヤマドリの足跡

 

冬は狩猟のシーズンでもある。狩猟が可能であれば(免許を所持しているのであれば)、足跡を見て獲物を追うことができる。僕はワナ猟をするので、足跡を見て動物の種類と体重と移動ルートをイメージしてワナをかける。(雪が深いとワナは凍って作動しないけれど)いつもの山道具として、ワナを架設するためのワイヤーやスコップ、捕獲した場合に備えての背負子とロープなどを持参する。ワナに動物がかかっていることを期待しながら山を歩くのは楽しい。

 

冬は木があまり水を吸わない時期なので伐採のシーズンでもある。

水を含まない分軽量になって運びやすいし、木材(あるいは薪)の乾燥に費やす時間とエネルギーを省ける。

スプーンや平皿を彫るために木片を切り出して持ち帰ることなどは簡単なことだ。ナタとノコギリ、小刀、彫刻刀があれば山のなかで焚き火にあたりながら創作の時間を楽しむのは最高だろう。

 

 

他に、キノコの植菌をするにも水を多く含まない木の方が適している。木の内部に水が多いと菌が中に入っていけないので収量が伸びない。冬にコナラやミズナラなどを伐って、玉切りして1ケ月ほど乾燥させて植菌する。寒いと雑菌の繁殖も弱く、植えた菌が負けにくいということもある。今年は欲張ってシイタケ、ナメコ、クリタケ、ヒラタケ、タモギタケを植えている。取りきれないほどのキノコが生える、、なんて幸せなのだろうか。。

伐採のために小型のチェーンソー(わずか2.3kg)と燃料(混合ガソリン)とチェーンオイルが必要だ。植菌をするときには電動ドリルと菌の駒を持っていく。あまり一度に持つと重いので、山の中にデポしている。

 

ブナの大木

 

伐採には山の所有者の許可が必要だ。山の藪化を防ぐためであったり、過密の人工林(杉やヒノキの森)の間伐のため、あるいはコナラの萌芽更新のため(コナラは樹勢の強い若木のときに伐採すると切り株から脇芽が出て再生するが、老木になると再生せずに枯れてしまう)、もしくは人が山に入ることで獣害対策になる、といった様々な理由が許可に結びつく。前提として、山の所有者の老齢化により里山は荒廃しており、山での作業者は求められているのだ。

 

最近、パチンコを自作した。

いつもの適当工作ではあるが、二股の枝にゴムをかけただけだが飛距離は40mほど。水平に打った場合は20mほどかな。

こいつで昼飯をゲット、、というほど甘くなくて、相当の練習と道具の改良をしないと無理だ。でも山を歩きながら気になったものを狙ってみるのは童心にかえるようで楽しい。