しっかりと喜んでくれること、
またはそれを伝えてくれることは
それほど多くはない。
だから、初めて仕事をした相手が
こんな風に感謝の言葉を言ってくれることは
本当に嬉しい。
かなり特殊な番組で、
色々な地方に住んでいるディレクターがVTRを作り、
それを一つにまとめるというスタイルだった。
そんな中、自分の役割は
バラバラに上がってくる仮ナレーションを、
統一感のある一つに整え流というものだった。
ディレクター同じ会社だったり、
知り合いだったり、
レギュラー番組だったりすると
割と統一感が出やすい。
でも今回はそうではなく、
全員がバラバラの場所に勤務していて
今回の番組のためだけに集まったメンバー。
だから、それぞれが
ベストだと思う作品を仕上げてきているので
個性が強い。
でもそんな制作側の都合は視聴者にとっては関係なくて
だからバラバラなものは
そのままOAすれば
単純に「見にくい・・・」と言う印象になってしまう。
依頼をしてくれた人は
それを避けるために
統一感のあるナレーションを描いてほしいという意図があった。
各地のディレクターが
各地の個性と経験を生かして作り込んできた
個性豊かなVTR。
そのナレーションを書き換えると言うことは
作家とディレクターの真剣勝負とも言える。
ディレクターは作品に思い入れがあるから、
作家が書いたナレーションを読んで
あー、違うのに・・・!
と言うことも多々あると思う。
そんな中でも、
なるほど、そう言う手もあるか
と思ってもらえるような提案をするのが
作家のナレーションの仕事だと思っている。
この作家のナレーションは気に入らないなぁ
と思ったディレクターもいると思うけど、
少しでも作品が良くなっていれば嬉しいなぁ。