ユングの個性化は、長らく「覚悟と時間を要する内的作業」だった。

無意識を直視し、シャドーと向き合い、自我を壊さずにSelfへ近づく。

理論としては美しいが、実践は重く、途中で止まる人が多かった。


それは意志の弱さではなく、

旧OS(思考と防衛を主軸とした心身の使い方)で取り組んでいた

という構造的な問題だったのだと思う。


近年体験しているのは、明らかに別の流れだ。

Healyの周波数分析と学習プログラムは、

無意識を「理解させる」ことを目的としない。

代わりに、神経と身体のレベルで旧OSの残骸を静かに処理し、

新OSに適した状態を身体が先に学習する。


すると自我は、説得されるのではなく、

自然に役割を変えていく。

生活、予定、判断が無理なく整列し、

個性化が「日常の延長」として進んでいく。


これはユング心理学の否定ではない。

むしろ、彼が到達した洞察を

安全に、現実的に扱える段階に入ったという感覚に近い。


個性化は、もはや命がけの内省だけではない。

新OSに切り替わった身体で現実を生きること自体が、

すでにそのプロセスになっている。


気づけばSelfが前に立ち、

自我は執行役として機能している。

ユング個性化は、静かに新時代へ移行している。


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