ちせではありません。バポナです。

では続いて具体的な使用方法。
獣医さんには、爬虫類を飼育している部屋に3ヶ月吊るしておく方法を教えてもらいました。

バポナ殺虫プレートに使われているジクロルボスの特性として
⚫︎極めて速攻性に優れている。
⚫︎空気より比重が重く、下に溜まる。
⚫︎揮散性に優れている。20度で気化する。
⚫︎残効性は殆ど期待できない。日光でも分解するため保存は直射日光を避ける。
⚫︎水溶性について。←有機リン系は本来水に溶けにくく、有機溶剤に溶かして使用します。ネット上では『水に溶けやすい』という記載もあり、水入れを撤去した方もいました。しかし有機リン系の中ではそれ程水に溶けやすい方ではありません。ただ水生生物への影響は有機リン系の中では大きい方です。
⚫︎無脊椎動物、脊椎動物共に影響がある。サリンと同じ有機リン系化合物なので、急性期には有機リン中毒の危険がある。発がん性もあり暴露量により高まる。


上記ふまえて、自分は部屋に吊るさずケージ内に入れる方法を選びました。

理由は
⚫︎爬虫類部屋=自分の寝室だから。飲食もするし。
⚫︎爬虫類部屋にレオパもいる。レオパにはダニの被害はなく、できるだけレオパに影響を与えたくない。
⚫︎部屋に吊るすと、扉の開閉時に隣室のコリドラス達に影響しそう。使用した方の中には隣室のサソリが死んだ…という報告も。
⚫︎なるべく少量で効果を出したい。

部屋に吊るす場合はメーカーの使用例を参考にしていただければ良いと思います。獣医さん曰く、ダニは部屋全体にいるから部屋に吊るした方が有効です。


具体的な使用方法です。ネット情報を参考にした自己流です。使用は自己責任でお願いします。
①コンタクトレンズの洗浄ケースに2mm位の穴をひとつ開ける。他にはガチャガチャのボールの中に入れる、カメラのフィルムケースに穴を開けて入れる等。
②バポナ殺虫プレートを1.5〜2.0cm弱の正方形に切る。
③コンタクトレンズのケースに切ったバポナ片を入れて、しっかり蓋をする。
④ケージに入れる。

余ったバポナは袋に入れて密閉し処分しました。処分方法も地区町村により決められています。手袋をつけて作業をし、使用したハサミはよく拭いてから洗いました。←ジクロルボスは水に流してはいけません。
作業後確認しましたが、飼い主、縮瞳していませんでした。

バポナ片の大きさは飼育ケージによると思います。正解はないですが、参考までに。
⚫︎90×45×45cmケースバイケースのフトアゴさん(体重330g)には1.5cm片
⚫︎120×45×45cmタフタンクのオスマツカサ(体重800g)には2.0cm弱片
⚫︎100×60×40cmダンボールハウスのチビマツカサ(体重525g)には2.0cm片

ネット上で60cmケージに1.5cm片を使った方がいて、参考にしました。
フトアゴさん、オスマツカサは誤食の心配もあったため、ケージの天井から吊るしました。
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チビマツカサは床置き。
全員水入れはそのままにしました。


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チビマツカサのダンボールハウス。即席の蓋をして効果アップを狙っています。フトアゴさん、オスマツカサのケージも上部の網をスタイロフォームで一部覆っています。
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バポナを使用する前に、ひんやりさん達のケージの置き場所を変更しました。オスマツカサ、チビマツカサはもともと床置き、フトアゴさんのケージを高さ100cmの台から床に移動しました。ジクロルボスは床に溜まるからです。そしてレオパのケージを同室の高さ100cmの棚に移動しました。隣室のコリドラス60cm水槽は高さ100cm台の上、レッドローチはコリドラスと同じ部屋の100cmの台の上です。
ケージに吊るしても45cmの高さ。自分のベッドも含め、バポナを効かせたい床上45cmのエリアとそれより上のエリアに分けました。

第2次バポナ大作戦は、自分がずっと見ていられる休みの日の朝に決行しました。



〰続く〰