今仕事で、靴メーカーの工場の設計をしている。
神戸は靴屋さんが多い、靴の街だ。
工場自体は田舎の方にできる。
海が見える斜面地の、素敵なところだ。

靴というのは、床・地面と人が触れ合うほとんど唯一の接点だ。
だけれども、日常的な靴のデザインは、概して人の事情だけを考慮してつくられる。
(スポーツ用のシューズは、人と同じくらい地面のことも考えられる。)

「神戸のレンガが敷き詰められた街路に映える靴」とか
「オフィスを歩く時に一番良い音がして男を惹き付けるヒール」とか

そういう考え方の靴というのはないのだろうか?
もちろんゲシュタルト心理学で有名な「図と地」の考え方だと、靴が図=主役だ。あくまで建築は地=脇役である。だが地の捉え方によって、さらに素敵な図が生み出されることがあるかもしれない。

図と地


そんなようなことを今回の設計テーマとしようと思っている(ところでラルクのアルバムKISSのジャケットは、このテーマと関係があるのかもしれない)。いろんなアイデアが溢れてくるような床や地面のデザイン。
例えば、室内までアスファルトが伸びている、とか、1m毎に色が変わっていくストライプの床、とか(なんてショボい発想力であろうか・・・)

「仕事ばかりで子どもや妻をほったらかしの夫」と図として捉えると、「愛妻と子どもに会いたい気持ちをぐっとこらえてお金を稼ぐ夫」は地に沈んでしまう。どちらと捉えるかは人それぞれだ。片方を意識すれば、もう片方はなかったことになる。僕は後者で捉えられるような人のほうが、好きだ。

仕事中にブログやってんじゃねーよ、の視線が痛いので、この辺で筆を置こうorz