「グリーンブック」「ビール・ストリートの恋人たち」と人種差別がテーマの映画に続いて、性別差別がテーマの映画で「ビリーブ」を観てきました。
女性が男性と平等に扱われていということに直面した主人公「ルース(後にアメリカ合衆国最高裁判事になる)」が、アメリカで初めて男女平等裁判に挑んだ実話を元に作成された作品です。
【ジャンル】 ヒューマンヒストリー
【監督】 ミミ・レダー
【出演】 ルース(フェリシティ・ジョーンズ)
マーティン(アーミー・ハマー)
メル(ジャスティン・セロー)
ドロシー(キャシー・ベイツ)
ジェーン(ケイリー・スピーニー)他
【制作国】 アメリカ(ロバートコートプロダクションズ)
【公開】 2019年3月
主人公の「ルース・ベイダー・ギンズバーグ」は、現在86歳で現役の合衆国最高裁判事ですが、その彼女の経歴が凄い。
1933年に貧しいユダヤ人の家庭に生まれ、コーネル大学で政治学の学士を取得し卒業後大学で知り合ったマーティンと結婚した。翌年娘ジェーンを出産し更にその翌年に夫と共にハーバード大学法科大学院に入学(500人の全学生の内、女子学生は9人)したが、マーティンがニューヨークで働くことになり、コロンビア大学に移籍し主席で卒業した。
卒業後弁護士事務所で就職先を探すが女性であることを理由に採用されず、ラトガース大学ロースクールで教鞭を取ることになり、9年後にコロンビア大学へ移籍し教鞭を取るようになる。
1980年にカーター大統領によって控訴裁判所の裁判官に抜擢され、1993年クリントン大統領によって合衆国最高裁判事に任命され現在に至る。
この映画は、ハーバード大学に入学してからコーネル大学で教鞭を取りながら、史上初めての男女平等裁判に挑むまでを、家族との生活や大学での講義の様子、男女差別の撤廃に共感する人達との関わりを交え描かれています。
ルースという人物は確かに素晴らしい功績を残した人なのですが、その影には夫のマーティや、成長した娘のジェーン(後にハーバード大学のロースクールを卒業し、弁護士になる)の家族の愛が大きな影響を与えていたことを、幾つかのシーンで証明してくれています。
娘ジェーンは年頃になると、秀才の母に対する反感(ヤキモチ)で反抗しますが、父親のマーティーは娘が本当は母親の偉大さや優しさを解っていることを知っていて慰めるシーンや、娘の行動から裁判のヒントになるアイデアを思いつくシーンやなど、本当にこの家族に憧れを抱いてしまいました。
最後の裁判のシーンでは、前半裁判官にやり込められて「大丈夫なの」って思いましたが、最後の4分間の弁護で裁判官を含め全ての人の心を掴み勝利を物にするシーンは、感動モノでした。
差別をテーマにした実話の実写化映画は「グリーンブック」が素晴らしい作品で非常に話題になりましたが、この「ビリーブ」も負けないくらい素晴らしい作品だったと思いました。
諦めず努力し戦う気持ちを教えてくれる映画でした。
女性の観客が多いようでしたが、老若男女すべての人に見てもらいたい作品だと思いました。
マーティ、ジェーン、ルースの家族愛に拍手


