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Suzuka1000km Final

どっかぁ〜〜〜ん!

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#64 EPSON Nakajima Racing勝ちました!

本当に信じられません。

嬉しいのはもちろんのこと、まだ実感が湧きません。

 

20年前に鈴鹿サーキット南コースで行われたカートの世界選手権で優勝し、自分のレースキャリアがスタートしました。

それからSRS-Fに入校し、中嶋校長の元で腕を磨きプロになりました。

プロを目指してから20年の節目の今年、19年間お世話になっていた亜久里さんのチームを離れ、中嶋レーシングに移籍しました。

去年の10月にホンダの山本部長からNakajimaレーシングに行って、ダンロップタイヤを開発してくれ!と頼まれました。

正直複雑な気持ちでした。

中嶋さんが、鈴木亜久里の子を引き受けてくれるのか?

本当に悩みました。

でも、亜久里さんは「頑張ってこい!」

中嶋さんも「一緒に頑張ろう!」と快く引き受けてくれました。

 

そして、今日ホンダとの、中嶋さんとの約束を果たす事ができました。

 

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正直、予選の4位ですら自分たちはビックリしていました。

レースはきっとズルズル落ちていくんだろうなぁ?とかネガティブな事ばかり。

がしかし、レースが始まると#17は速いが、それ以外とはなんとか戦える!

ハラハラドキドキの6スティント、1000kmのレースを制する事ができました。

中盤、50周を過ぎたあたり、自分達は2位か3位にいました。これがいつのもレースだったら表彰台なのになぁ〜なんで1000キロもあるんだ!とか余計な事を考えていました。

最後のスティント、バゲットが20秒のギャップを築き僕に渡してくれました。

序盤は全開に攻め、一時は26秒までギャップを開く事ができ、ミスしなければ勝てると確信しました。その後は300クラスをリスクなくオーバーテイクし、後ろとのギャップを見ながらゴールまで運びました。

ラスト10周は長かった。

いろんな事が頭をよぎったし、久々の優勝のチャンスで身体も硬くなった。

ゴールをした瞬間、うっすら涙がバイザーの下で出ていて、なんだか不思議な気分でした。

 

記者会見などを済ませてガレージに戻ると、クルーのみんなの待っててくれた。

苦しい、苦しいこの10年間。

中嶋レーシングはこの10年間優勝できていなかったんです。そしてシリーズの大目玉の1000km。

そして今年がFinalというこの日に、我々は勝ちました。

 

ダンロップの人とは何度も言い合いになりました。

たくさんミーティングもしました。

誰もが雨のダンロップ、晴れはダメと思っていたでしょう。

報われました。一生懸命やっていれば夢は叶うってね。

 

自分は来週38歳を迎えます。

ここ数年正直自分の走りに自信を持てない事も多かったです。

今年の7月の富士のテストでウェットをテストしている時に、スピンをしてマシンを壊しました。

自分では、あんなロストの仕方は理解できなく、そろそろ限界なのかなぁ?って思っていました。

得意と思っている雨でスピン、ありえない。

そんな不安だらけの走りでしが、土曜日の予選では1:47秒台に入れ4位になれたんです。自信が少しだけ戻ってきました。

しかし、今日1日ネガティブな気持ちともう一発やってやるぞ!って気持ちが混じりながら戦った1000kmFinal。

チームのみんな、HRDさくらのみんな、ダンロップのみんな、みんなの努力が報われました。

特に、ダンロップにとってはアメージングなVictoryだったと思います。

少しでも開発の力になれ、今日の優勝のお手伝いができたのなら僕は嬉しいです。

チームメイトのバゲちゃん!彼の5スティント目の走りは素晴らしかった。

あのスティントで優勝を引き寄せたと思います。

素晴らしストラテジーを組んでくれたエンジニアの杉崎さん、中嶋さん、本間さん、本当にありがとうございます。

 

2013年に菅生で勝ったけど、正直タナボタ。

今日は運もあったけど、スピードもあった。

こーいう優勝は久しぶりです。

いつも勝っているレクサスチームの人はあまり感じないかもしれないけど、我々みたいなチームが勝つのだって悪くないでしょ?

ミシュランだって、ブリヂストンだって、ヨコハマだって最初から勝てるタイヤを作れた訳じゃないんだから。

1台体制でやっている我々が優勝したんだ!

もっと自信持って残りの2レースを戦います。

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↑車検を終えて帰ってきた#64君です。ノートラブルで最後まで頑張ってくれました!

 

EPSON Nakajima Racingの優勝を待っていてくれたファンの皆さん、

ホンダを応援してくれているファンの皆さん、ダンロップを応援してくれているファンの皆さん、お待たせしました!

少し長くなってしまいましたが、感謝の気持ちを込めて!

ありがとう!!!


 

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そして娘にパパの優勝を見せる事ができたのも嬉しかったです。

4歳なのでそろそろ物心つく頃だし、パパがレーサーだって分かってるもらえたらもっと嬉しいね。