皆様、こんにちは。

今年のGWも、あっという間に過ぎて行きました…(笑)

個人的には、とても充実した時間を過ごせたな~と感じます。

 

さて、今回は、過去の旅記を書き進めてまいります。

でも、ちょっと、いつもと違った旅記です。

鉄道も絡めながら、映画にフォーカスした記事となりました。

とても長いですが、お付き合い頂ければ、とても嬉しいです😊

 

~1日目 2023年2月14日~

 

この日、どうしても、どうしても、観たかった映画があり、仕事を早退して都内へ出掛けました。

大好きな作品が、1週間限定で上映されるというので(笑)

 

夕方、こんな列車に乗って、都内へ向かいました。

この座席から、何かお分かりでしょうか…(笑)

おそらく、当ブログ初登場の列車かと思います。

 

コーヒー飲みながら、夕焼けを見ながら、優雅に都内へ向かいます。

 

〈新宿〉

正解は、こちら!

初乗車でした😊

 

〈新宿〉

栃木→新宿まで、東武線直通 特急「日光8号」に乗車しました。

東武鉄道の東武日光からJR線に乗り入れて、JR新宿まで運行している特急です。

253系も東武線直通特急か長野電鉄くらいでしか乗れませんので、貴重な車両なんですよね…

元々は特急「成田エクスプレス」の車両ですが、東武直通特急への転用時に車内もリニューアルされ、シートピッチを東武100系「スペーシア」に合わせられました。

そのため、窓枠と座席の配置がズレており、車窓が楽しめない「残念席」が存在する車両ですので、乗車される際は入念に座席配置を調べてから、指定席を押さえることをオススメいたします(笑)

 

この日は、平日の火曜日。

19時前の新宿駅は、帰宅ラッシュの真っ只中。

 

今日の目的は、映画。

新宿から調布まで、京王線で向かいます。

帰宅ラッシュの京王線、満員電車でした…😨

 

調布到着後、まずは夕食を駅前の「すき家」の牛皿定食で済ませ、いざ映画館へ!

 

〈シアタス調布〉

映画館のあるビル入口に向けて、線路が埋め込まれています。

現在、調布駅は地下にありますが、かつては地上駅でした。

地上駅時代の線路跡地に映画館のビルが建っており、ここに鉄路があったことを遺しているのだと思います。

 

 

〈シアタス調布〉

「調布シネマフェス」で、スタジオジブリ「耳をすませば」と「On Your Mark」が、2月11日~2月19日限定で同時上映されました。

実は、ジブリの作品が大好きで、特に「耳をすませば」がお気に入りであり、映画館で見れるなんて、またと無い機会だと思いチケットを取りました。

 

実は、「耳をすませば」の前に上映された「On Your Mark」は初観賞。

たった6分48秒の作品なのですが、この作品には、衝撃を受けました。

CHAGE and ASKAの「On Your Mark」を曲解して作成したストーリーです。

なんというか、「風の谷のナウシカ」で伝えたいことを、率直に表現してしまった作品。

原発事故後の世界を描いた作品だったのですね…

おそらく、観る人によって、ストーリーの解釈がいくつにも分かれる作品かな…って思います。

ちなみに主人公は、CHAGE and ASKAです(笑)

 

 

平日深夜帯の上映だったにも関わらず、劇場は満席でした。

そもそも、チケットも争奪戦でしたので…

 

〈東府中〉

上映が終わったのは23時前。

調布から栃木へ帰るのは不可能ですので、東府中で泊まることにしました。

映画のために1泊2日のお出掛け…

贅沢ですね(笑)

 

 

 

 

 

 

~2日目 2023年2月15日~

 

翌日は、休暇を取っていたので、1日遊んでいきます(笑)

「耳をすませば」といえば、京王線沿線が舞台になっています。

ということで、映画余韻に浸りながら、聖地巡りをしていきます。

 

まず、オープニングに登場する踏切。

Olivia Newton-Johnが歌う「Take Me Home, Country Roads」が流れる中、この踏切が出てきます。

百草園駅が舞台となっているようです。

作品の中では「向原駅」として登場しますね。

 

主人公の月島雫が、図書館へ行く時に下車する駅として登場しますね。

作品の中では「杉ノ宮駅」として登場します。

 

このホームも出てきます。

作品の中でも、ホームがしっかりカーブしてます。

列車接近メロディーは、映画の主題歌「カントリー・ロード」です😊

 

「耳をすませば」は1995年の作品。

当時、京王線を走っており、作品にも出てきた車両は、初代京王5000系です。

 

 

主人公が図書館へ向かう途中、野良猫「ムーン」と出会うのも、この電車の車内でしたね。

しっかり、作品の中でも初代京王5000系の車内が描かれています。

 

実は、作品の中に、もう1種が登場します。

それが、京王6000系。

主人公が、地球屋に向かうシーンで登場します。

 

話を戻して…

聖蹟桜ヶ丘駅前には、地球屋をイメージした「青春ポスト」があります。

地球屋とは、登場人物の天沢聖司の祖父が経営しているアンティークショップです。

 

親切に「散策マップ」があります(笑)

 

聖蹟桜ヶ丘駅は、このアングルで登場します。

 

駅前の交差点。

主人公が野良猫を追いかけるシーンで登場します。

 

同じ交差点ですが、このアングルでも登場します。

感激するほど、映画の世界そのままです(笑)

京王百貨店も、しっかり出てきます。

 

主人公が駅から歩いて図書館へ向かうシーンで、この道が登場します。

 

橋を渡るシーンもありますね(笑)

 

図書館へ向かうシーンで、この坂道も登場します。

 

作品で図書館だった場所は、公園になっています。

「いろは坂桜公園」というらしいです。

 

 

 

作品の中で、かなり印象的なシーンでもある、主人公が長い階段を駆け下りるシーン。

「いろは坂」を縦に貫くように、実際に階段があります。

 

 

〈金比羅神社〉

長い長い階段を上って、丘の頂上に着くと…

あの名シーンで登場する神社があります(笑)

ここも、作品そのままです。

 

作品の中では「天守台」ではなく、「天守の丘」と書かれていますね。

主人公が階段を駆け下りるシーンで出てきます。

 

緑色の柵が印象的な歩道。

地球屋から図書館へ向けて、主人公が駆けて来るシーンで登場します。

ここも作品そのままです(笑)

 

定かではありませんが…

主人公が、中学校から地球屋に向かう時に上る階段のモデルは、ここなのではないかと思っています。

 

そして、作品の中でも、かなり印象的な「丘の上のロータリー」。

本当に、丘の上にロータリーがあるのですね😲

作品では、このロータリーに「地球屋」がある設定になっています。

 

〈ノア洋菓子店〉

地球屋のようなアンティークショップはないけれど…

こんな洋菓子店があります😊

 

店内に入ると、「耳をすませば」一色😲

ファンにはたまりませんね(笑)

好きなだけ撮って行ってください…とのことですので、撮影OKです。

店内BGMも、耳をすませばメドレー。

 

カウンターには、バロンもいます。

その隣には、作品の中で西四朗が修理していた時計もあります。

 

お土産に「耳すまサブレ」を買って来ました。

これが、コーヒーと一緒に食べると美味しいのです☕

 

これで散策を終えて聖蹟桜ヶ丘駅に戻る予定でしたが…

丘の上から、なんだか怪しい給水塔が見えたので、もしかして!と思い、その方角へ向かって歩いて行きました。

桜ケ丘ロータリーから、約30分程歩いて着いた所が…

 

 

作品の中で、主人公の月島雫が住んでいる団地に着きました😲

「愛宕団地」というらしいです。

この給水塔も、しっかり作品の中に出てきます。

本当に、映画そのまま(笑)

聖蹟桜ヶ丘からずっと歩いてきましたが、愛宕団地は多摩センターが最寄りなのですね。

帰りは、多摩センターまで行ってしまうか迷いましたが、せっかくなので来た道を歩いて戻聖蹟桜ヶ丘まで戻りました(笑)

かなりの距離を歩いた気がします😅

映画の世界を1日満喫し、夕方になったので京王線で新宿に戻りました。

 

 

 

 

 

〈新宿〉

帰りも、新宿から東武線直通特急に乗りました。

特急「スペーシアきぬがわ7号」鬼怒川温泉行

 

普通に乗ると、新宿→栃木で運賃+指定席特急券で3,000円以上掛かりますが…

今回は「えきねっとトクだ値」で4割引きで乗車できました(笑)

運賃+指定席特急券で1,830円。

ほぼ半額です。

 

〈特急スペーシアきぬがわ7号〉

いつも浅草から乗る特急スペーシア。

スペーシアの車内から、新宿の夜景を見るのは新鮮に感じました。

 

 

 

ジブリの作品の中でも、群を抜いて好きな「耳をすませば」。

1995年の作品なので、自分が生まれる前の映画であり、当然、劇場で観るのは初でした。

 

二十歳を越えてから観て思ったこと…

この作品には、思春期に大切にすべきことが沢山詰まっており、その時期の心情を描いた秀作だと思います。

思春期という時期は、誰しもが通る道であり、良くも悪くも、友人など自分を取り巻く環境から強く影響を受ける時期です。

この時期は「これまで親が選んで着せられていた服を脱ぎ捨て、自分が選んだ服に着直す時期」とも表現されたりします。

自分(の心)とじっくり対話しながら、「他の誰でもない、自分は自分である」という自我意識が確立していく時期です。

 

今回、改めて「耳をすませば」を観賞し、「自分と向き合う」という過程が、特に思春期において大切なものであったのだと気付きました。

中学生や高校生にとって、恋愛や友人と過ごすことは勿論大切ですが…

それと同等に、自分の心の声に耳を傾けることが大切なのだと思います。

自分は何がやりたいのか、どんな人間になりたいのか…

その問いに、時間をかけて、じっくり考える。

自分がやってみたいことにチャレンジしてみる、しっかり自分の時間を過ごす。

これらの過程を踏むことが、心の成長において、とても大切な役割を果たすのだと思います。

それが「青春を謳歌する」ということであり、少年少女から青年になっていく瞬間なのだと考えます。

そういう時間を過ごす中で、主人公の月島雫が抱いていたような、漠然とした不安やモヤモヤとした気分になるのは、当然のことです。

自分もそういう時期があったなぁ…と懐かしさもあり、もうあの時期には戻れない寂しさも感じながら、当時の自分と重ね合わせて観ることができました。

それから…

そういう我が子に余計な口出しをせず、常に気にかけながら、黙って見守っている月島家の家族が、とても素敵だな…と感じました。

 

映画や音楽など、作品に対する感想は、時間が経つと変わっていくものです。

また何年後かに「耳をすませば」を観たとき、どんな感情が湧き上がってくるか、それも楽しみに味わっていきたいですね😊

 

 

 

 

 

 

~ 青春って、なんだろう ~

 

-終-