皆様、こんにちは。

これまでの旅記が溜まりまくってますが…

旬な話題をお届けいたします(笑)

 

2月23日(金・祝)、両毛線の高崎→足利で運行された「EL両毛」に、大学の友人S君と乗車してきました。

まず、ELとは何ぞや?ということですが…

 

EL(Electric Locomotive):電気機関車

DL(Diesel Locomotive):ディーゼル機関車

SL(Steam Locomotive):蒸気機関車

 

「SL」はよく聞くことがあるのではないでしょうか…

これらは各機関車を表した略称です。

「EL両毛」なので、電気機関車が牽引する列車、ということになります。

 

 

乗車1ヵ月前…

 

~2024年1月23日~

 

乗車1ヵ月前、わざわざ休暇を取り、宇都宮駅の「みどりの窓口」へ出向きました。

切符を取るために休暇を取るなんて、贅沢野郎ですよね…😅

いや、それくらいしないと切符を確保できないんです(笑)

 

〈宇都宮〉

AM9:30前、「10時打ち」専用列の先頭に並びました。

臨時列車など人気高い列車の切符は、列の先頭でないと基本的に取れません。

 

9:50頃、駅員さんが順番に用件を聞いて回り、マルスに入力します。

10時打ちは、窓口2つを使って行うようで、10時ピッタリに発券できるのは列先頭から2人目までとなり、その後の人は、前の人の対応が終わってから用件を聞き、マルスに入力し、発券するという形となり、10時ピッタリに発券できないということになります。

なので、列先頭でないと、ほぼ手に入らないのです。

 

運命の10時まで、あと5分、あと3分…刻々と時間が迫るにつれて、動悸が激しくなります(笑)

1分前…担当駅員が入力情報に誤りがないか、マルスの画面を指差しながら再度確認。

10秒前…担当駅員は腕時計を見つめ…

 

AM10:00:00:00 ピッタリに発券ボタンを押下。

この瞬間、ほんの僅かな秒単位の誤差も許されません。

「10時打ち」とは、0.1秒の誤差で勝負か決まる世界です。

まさに、エクストリームスポーツ…

 

担当駅員:

高崎発の「EL両毛」の指定席は、ご用意ができました😊

帰りの足利発の「EL足利」は取れませんでした。

 

人気が高すぎる列車ですので、ダメかな~と思っていましたが、取れてしまいました😲

しかも、自分と友人の2人分。

奇跡でしかありません。

後々聞いた話ですが、発売1秒以内に満席になったとか…

 

無事に切符を確保できたことをS君に連絡。

とても気分が良かったので、この日は宇都宮で映画を観てから帰宅しました(笑)

 

 

 

そして、当日…

 

 

~2024年2月23日~

 

AM4:00 あまり眠れないまま起床。

前日から、もう楽しみで楽しみで寝付けなかった…😅

 

AM6:30 小山駅両毛線ホームでS君と合流。

両毛線で高崎へ。

 

こんな朝早くから高崎へ行ってどうするのか?

「EL両毛」まで乗り鉄です。

それに尽きます。

 

 

 

〈高崎〉

上信電鉄に乗車しました。

ここ、上信電鉄では、数年前まで高崎エリアのJR各線で活躍していた107系が走っています。

栃木県民の自分たちも、散々お世話になった車両です。

高校時代まで、毎朝、高崎-黒磯のロングラン運用で東北本線にも入り、かつては日光線でも活躍していたので、栃木でも馴染みのある車両です。

ただ、車内はロングシートなので、個人的にハズレ扱いしていた車両ですが…(笑)

 

この107系といえば、唸るモーター音!!

165系の床下機器、MT54主電動機を流用している車両ですので、走り出せば国鉄の音がします。

白い車体に緑とピンクのラインという、可愛らしい車体ですが、なかなか渋い音を奏でます。

そして、うるさいくらいに唸る。

 

モーター音を聴きながら…

 

僕・S君:

ああぁぁ~~良いぃぃ~~~~~

 

僕:

107系のモーターって、高速域に達した時の音が、遠くでヘリコプターが飛んでる音に似てるよね。

 

S君:

なんかそれ分かるかも(笑)

 

 

〈下仁田〉

上信電鉄の終点、下仁田に着きました。

風情ある終着駅で大好きです。

 

下仁田と言えば、ネギ、こんにゃく…くらいしか思い浮かびません(失礼極まりなくてごめんなさい)😅

しかし、意外な名物を見つけてしまいました。

 

 

〈れすとらんHIRO〉

下仁田駅の目の前にある食堂に入り、昼食となりました。

実は、ここ、下仁田では「下仁田かつ丼」が名物なのです。

ソースカツではなく、タレカツです。

このタレが染み込んだカツとごはんが、とても美味しかったです。

味噌汁には、やはりネギがたくさん。

しっかり、ネギらって、頂きました(笑)😜

ネギだけに…

 

そして、なんと、デザートとして神津牧場のソフトクリームが付きました🍦

 

下仁田から高崎へ戻る列車に乗車中、意味不明な(一部の界隈の方には理解できる)会話が弾みました🙃

 

僕:

なんか、今日のメインが終わったような感じだけど。

本当のメインディッシュはこれからだから(笑)

 

S君:

そうなのよ(大爆笑)

これからが本番だから😆

 

僕:

自分達の行動を列車に置き換えると、この下仁田までの往復は「間合い運用」だから(笑)

メインの運用が「ムーンライトえちご」(新宿-新潟を結んでいた夜行列車)の車両が、昼間は暇だから「快速フェアーウエイ」で新宿-黒磯を往復してるのと一緒(笑)

 

S君:

その例え、ものすごく理解できた😆

 

こんな感じのくだらない会話をしているうちに、高崎に戻ってきました(笑)

 

〈高崎〉

JRの改札を入ると、いつも以上に鉄道ファンがウロウロしており混んでいました😅

いや、まあ、自分達もその1人なんですけども…(笑)

 

普段は見れない「EL両毛 足利」と表示された発車案内表示を撮影。

何気ないけど、こういうのが意外と貴重なんです。

足利行の定期列車なんか無いわけですから。

 

駅ビルで車内で食べるおやつを買ってホームへ…

 

〈高崎〉

ぐんま車両センターから、入線してきました。

 

 

先頭はEF64-1001号機。

まさかのヘッドマーク無し!😲

 

最後尾は、EF65-501号機。

客車の前後を機関車で挟む「プッシュプル運転」でした。

そして、こちら側にはヘッドマーク有りでした。

 

青い機関車に青い客車、グッジョブ👍

 

 

〈EL両毛〉

12系客車、久しぶりに乗りました。

いつぶりだろう…

多分、高校3年の7月、高崎→水上でSLに乗った時以来かな…

高度経済成長期に臨時列車用として製造された、12系急行型客車。

1970年の大阪万博への輸送増強を念頭に登場した車両です。

急行列車用の車両ですので、ボックス席もゆったりしています。

成人男性4人が座っても、膝がぶつからない。

あ~これが急行型かぁ~と、しんみり。

 

 

列車ダイヤと催し物のメニューが配布されました。

高崎発13:42→足利着16:35

両毛線の高崎→足利を3時間弱もかけて走るという、なかなかブッ飛んだダイヤでした(笑)

「臨時快速」と名乗っていますが、途中駅で何度も後続の普通列車に抜かれました😇

 

 

〈前橋〉

各駅のホームでは、地元の方々による催し物がありました。

ここ、前橋では25分間の停車時間がありました(笑)

 

 

 

〈前橋〉

栄光のブルートレイン牽引機、EF65-501号機と12系客車。

あらゆる角度から眺める、たまらない時間。

12系客車は寝台車ではありませんが、やっぱり青い客車との組み合わせは良いですね。

青い客車に白線を入れようと考えた人は偉い!!!(笑)

 

車内販売がありました。

僕とS君、共にアイスクリームを購入。

レシートにも、しっかり「EL両毛」の記載があります。

 

2人とも、買ってから気付きました。

そういえば、お昼にもアイス食べた🙃

 

 

 

 

〈岩宿〉

岩宿では、19分間の停車時間がありました。

存分に撮影を楽しめました。

岩宿…あの岩宿遺跡の岩宿です。

 

列車前方、EF64-1001号機側から。

国鉄末期に製造された電気機関車です。

側面の左右非対称の窓配置が、この機関車の大きな特徴です。

EF64-1001号機は、高崎支社の粋な計らいで、窓枠のHゴムを黒ゴムから白ゴムに変更し、国鉄時代の姿になっています。

マニアックな演出をしてくれる、高崎支社はファン想いですね(笑)

 

EF65-501号機とのツーショット、S君に撮ってもらいました(笑)

この機関車といえば、やっぱりブルートレイン。

かつて、寝台特急「富士」や「あさかぜ」、「さくら」など東海道ブルートレインを牽引した花形牽引機です。

1960年代半ば~1970年代の東海道ブルートレインの代表的な牽引機でしたね😊

僕らにとっても、憧れの電気機関車です。

 

〈山前〉

最後の途中停車駅、山前に到着。

 

 

山前での停車時間も、ホームに出て列車をじっくり眺めます。

この時間が、たまらない…

 

 

山前駅、初めて下車しました。

いつも通過するだけですので(笑)

 

スマホのパノラマ機能で撮ってみました(笑)

 

 

〈足利〉

そして、終点、足利に到着。

ホームが、お洒落になってました。

 

〈足利〉

ホームに降り立つと、ものすごい熱気😲

こんな足利駅、初めて見ました。

地元の足利大学附属高等学校の吹奏楽部による演奏もありました。

 

 

跨線橋から…

ホーム一杯に列車が入ったので、足利では思うように撮れませんでした😅

 

〈足利駅前〉

駅前では「あしかがELフェス」が開催されていました。

足利の名物「古印最中」やJR・東武のグッズ販売、キッチンカーが来ていました。

 

足利駅前には、EF60-123号機が静態保存されています。

蒸気機関車の保存展示はよく見かけますが、国鉄形電気機関車の展示は比較的珍しいのではないかと思います。

このEF60形電気機関車は、かつて高崎エリア、特に両毛線での貨物牽引機として活躍していたこともあり、所縁ある足利での展示になったようです。

 

「EL両毛」は、足利到着後、一度お隣の山前まで回送され、再度「ELあしかが」の運用に就くために足利に戻ってきました。

 

栃木県民の僕らは、足利まで戻って来たので、このまま帰れば良いものの…

なぜか?高崎行の普通列車に乗り込みました😇

先程乗った「EL両毛」が、高崎→足利を3時間弱かけて走ったので、1時間半弱で足利→高崎を走破する普通列車が、とんでもなく速く感じました(笑)

 

〈高崎〉

「夕飯は高崎の立ち食い蕎麦にしよう!」と、それだけのために高崎に戻ってきました(笑)

高崎駅の蕎麦、コシなんてものは一切ない、いわゆる「ザ・駅そば」ですが、これはこれで美味しいのです。

天ぷらは、よくありがちな業務用天ぷらではなく、店舗で揚げているようなので、高崎の天ぷらは美味しいです。

20分で食事を済ませ、再び両毛線で栃木へ帰りました(笑)

 

 

 

 

 

 

奇跡的に切符が取れた「EL両毛」。

貴重なEL牽引の12系客車での旅を堪能することができました。

客車自体に動力は付いてなく、機関車に牽引してもらうため、乗り心地も電車とは一味違います。

自動連結器が持つ「遊間」が来す、発車時の「ガチャンッ!」という大きな振動、停車時に少し後退する現象、1つ1つの瞬間に客車列車ならではの味わいあります。

どれも、いずれ消えゆく姿、消えゆく旅情。

きっと、そう遠くないはずです。

 

 

 

 

 

 

-終-