観劇後は、身体が震えるほどの感動で、しばらくは放心状態だったと思う。
2017年5月5日。
この日を境に、私は『宝塚』と共に、これからの人生を過ごしていこうと、固く決心した。
1幕の和もの『長崎しぐれ坂』
2幕はショー『カルーセル輪舞曲』
綺麗なものに触れたい一心だったのに、何の予習もしなかった。
色々と前もって情報を収集する方もいらっしゃるけれど、私は自分の『感性』や『感動』を大事にしたいタイプなので。
ただ一回観劇しただけなのに、私には、そのジェンヌさんだけ、違う色のスポットライトが照らされてるいるようで、目が奪われてしまい、いつの間にか、そのジェンヌさんばかり見てしまうようになった。
この人、誰なんだろう?
ダンスも飛び抜けていて、躍動感の中に、しなやかさがあり…。
明らかに、何かオーラを発しているジェンヌさん。
まだ少し、あどけない感じものこってるんだけど。
もう、この人から目が離せなくなってしまった。
その人は…。
暁千星さんという男役のジェンヌさんだった。
飛翔のソロのシーン。
宝塚大劇場では、宇月さんのソロ。
でも、宇月さんは別箱公演のため、そのソロは暁千星さんが…。
つい数日前まで、この世から消えることばかり考えていて。
実際に行動にも移し、薬を多用したこともあった。
所詮、処方されている薬ぐらいでは、私の命は消えなかった。
意識が朦朧とするだけ…。
そんな苦しみの中で観劇した月組公演。
そして、私にまるで『生きていく力』を与えに来てくれたかのような錯覚までに陥ったくらい。
それから、暁さん(ありちゃん)のことを、もっともっと知りたいと思ったのと、生きる希望を与えてくれ、こんなにも幸せな気持ちにさせてくれたことに、心から感謝したい。
2017年の大晦日。
私は静かに1年を振り返り、ありちゃんに出会えたことで、自分の人生が大きく変わろうとしていること。
そして、迎える2018年も、ずっとありちゃんを応援できる幸せを噛み締めながら、心穏やかに、その年を終えて新年を迎えたのです。