今日はお風呂の日
いつものように82歳のおばあちゃんエイドさんに車椅子を押してもらって、お風呂場へ行った。
隣の病室の肩を骨折した人と一緒に、ミニ銭湯みたいな感じのお風呂。
いつものように、おばあちゃんエイドさんに私がつかまり立ちして、車椅子と介護用お風呂椅子を入れ替えてもらって、シャワーで頭を洗っていた。
私達より先にお風呂にはいっていた患者のおはあちゃんが、湯船に浸かっていた。
そのおはあちゃんが湯船から上がって湯船の横につっ立ってる。
何してるんだろ?
その瞬間おばあちゃんの全身の力が抜けたように、ゆっくり床に倒れた。
おばあちゃんは血の気が引いて顔が真っ青になってる。
え?
私の目の前で倒れるも、歩けない私には何もできない!
隣の病室の人は片腕が使えないから助ける事ができない。
誰かー!
おばあちゃんが倒れたー!
誰かー!
叫ぶ事しかできなかった。
なんと情けない事だ。
すぐに倒れたおばあちゃんの担当エイドさん他数人が駆けつけて、おばあちゃんの体を起こす。
大丈夫?
どうしたの?
頭打った?
話せる?
気分は?
きっとのぼせたんだね!
で急に立ち上がっちゃったから。
3人がかりで脱衣所へ連れて行って長椅子に横にならせた。
しばらくすると顔色も鮮やかになってきて、普通に話せるようになった。
ゆっくり倒れたからか、強打した所はなさそうだ。
私達 目の前で倒れたのに、何もできないって歯痒いね。
82才のおばあちゃんに介護されて、目の前で倒れたおばあちゃんを助ける事もできない。
早く歩けるようになりたいな。