プー あくまのくまさん

評価:3.0

ジャンル:ホラー/クライム

制作年:2023年

制作国:イギリス

上映時間:84分

監督:リース・フレイク=ウォーターフィールド

主演:マリア・テイラー

出演:ニコライ・レオン、ナターシャ・ローズミルズ、アンバー・ドイグ=ソー、ダニエル・ロナルド、ナターシャ・トシーニ、クレイグ・デビット・ドーセット、クリストファー・コーデル

あらすじ

 クリストファー・ロビンは大学進学を迎え、プーとピグレットを残し、森を去ってしまう。さらに時が経ち久しぶりに森に戻ったロビンは異様な状況を目の当たりにする。


 レビュー

◯意外とB級映画じゃなかった

B級映画かと思いきや、意外にもバックで流れる音楽や効果音が凝った作りで、ストーリーのテンポが良いのも好印象だった。プーとピグレットが美女達をあっという間に惨殺していくという点はB級映画味を感じた。


◯プーさんのバックグラウンドがシンプルに良い

プーさんは食料を届けなくなり、遊んでくれなくなったクリストファー・ロビンをキッカケに人間不信となり、森に来訪してきた人間を片っ端から惨殺していく。唯一生き残るクリストファー・ロビンとの思い出は記憶に残っており、殺すか殺すまいか最後まで葛藤するのだが、その描写は妙に心に響くものがあり、不思議とキャラクターに感情移入出来た。


◯プーの特殊能力がよかった

劇中、大量のハチを操る場面が2、3箇所あるが、この演出が中々面白くて良かったので次回作ではこの演出を増やし、全世界がアナフィラキシーショックを起こす勢いの映画が見たい!


◯多彩な武器を使いこなすプーとピグレット

ハンマー、サバイバルナイフ、包丁、鞭を使いこなすプーに思わず"やるじゃねぇかプーさんよぉ"と言いたくなる。しかもどこで覚えたのか、車の運転も少し出来るのだから驚きだ。ピグレットはハンマーと鎖がメイン武器となるが、鎖はイマイチ使いこなせていなかったので訓練が必要だろう。


◯スプラッタ描写はヌルい

B級ホラー映画に欠かせない、スプラッタ描写はそれ程、魅せ方が上手いとは言えず、カメラワークに改善の余地が必要だろう。プーがハンマーで頭をぶっ叩く効果音が良かっただけに残念。


◯ジャグジーに入って呑気にインスタの写真を撮るナターシャ・トシーニ演じるララが印象的

ピンク映画とまではいかないが、超低予算映画ならではのお色気シーンとなっていた。このシーンはムッツリスケベもオープンスケベも全ての男は印象的に違いない。時は来たぁ、それだけだ!


↓これがそののシーンの一場面。後ろにいるのはプーさんとピグレットだ!気になった変態紳士の諸君、映画を見てくれ!


↓そう、この後はピグレットに眠らされて縛られ路上に放り出されてプーさんの運転により頭部をタイヤで轢かれて死亡するという悲しい役回り。地味なキャスト陣の中で唯一と言っていい程に演技に華があり色気があった。ホラー映画あるあるの美女程すぐ死ぬという奴やな。


◯プーとピグレットの着ぐるみ感が残念

予算がないためか、プーとピグレットの外見に着ぐるみ感があり非常にチープな見た目なのが気になった。ジェイソンやテキサスチェーンソー、フレディといったレジェンドシリアルキラー達との差別化を図り、新たなホラーアイコンとして君臨するためには手を抜いてはならないポイントではある。裏を返せば次作でのクオリティアップに期待がもてるポイントでもある。


 まとめ

本作の制作期間は10日間で制作費は5万ドルの超低予算映画だが、全世界で500万ドルのヒットを飛ばしていることは紛れもない事実であり、単なるB級映画だと思ったら、意外と見れる作品で驚くが荒削り感はやはり否めない。"プー、ピグレットの見た目"、"ストーリーのチープさ"、"ヌルいスプラッタ描写"など磨けば光る要素は多くあるため、それらを反省点として生かし次回作での改善に期待大だ。つーかよシンプルにプーとピグレット以外のティガーやらオウルやらラビットやらにも会いたくなったよなぁ!伸び代は十分だな!ちなみに続編の"プー2あくまのくまさんと邪悪ななかまたち"は8月9日(金)から大絶賛公開中だ!今後の展開としてはプー3に加え、バンビやピノキオも闇堕ちし、合流し世界観を共有していく"プーニバース"も計画中らしいから楽しみだ!イカれた奴らのアッセンブルに乗り遅れないように今見ておくのがベストだろうぜ!


 挨拶

それではご挨拶、いつもブログを読んでくれてアリが十匹でぇーありがとー!フォロー、コメントもよろしくね!みんな映画みてね!うっふーん!