海とコソボ ~ ギリシャ方面 テッサロニキの活気 | コソボ情報満載!日本とコソボの架け橋を目指すブログ!

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日本とコソボの架け橋を目指すべく、日々コソボの情報を発信しています。 
コソボがどんな国か?過去の紛争の情報しか知らない方がほとんどです。

前回に引き続き、コソボへの物流の源流のひとつ、

テッサロニキをレポートします。


風光明媚さがパワーとなっている都市もあれば、

経済・交通の上での重要性が活力となっている都市もありますが、


テッサロニキは後者の印象が強いです。

テッサロニキmid1

テッサロニキmid2


特段、あまり期待もせずに到着したのですが、

若干、驚きました。


街には、いろいろなブランドショップが軒を連ね、

一歩進んだ品揃え、一歩進んだサービスが多く、


バルカン半島の、アルバニア、マケドニア、そしてコソボあたりとは

全く異なる、先進国な印象を受けます。


華やかでお洒落なレストランやカフェ、バーが多数あり、

多くが人であふれていて、ギラギラした消費の活気に満ちています。

テッサロニキmid7

( ... カジュアルで地場的なカフェでもクオリティ高い)

都心の道路は、ほぼびっちりと路上駐車が埋め尽くし、

それでもまだ十分広い道を、車、トラック、バス、バイクが

途絶えることなく流れています。

テッサロニキmid3

テッサロニキ6


この街で生活したら、しばらくは楽しめそうだなー、というような

雰囲気に満ちています。


この勢い、アジアではよく見かけますが、

比較的落ち着いている東ヨーロッパではあまり見かけません。


比較的小規模な都市ながら、街のパワーいう点で比較すると、

あのウィーンもこれほどではないように思いました。



街は綺麗に整備され、先進国並みの様相で、

テッサロニキmid4


土曜日の夜には、リッチな感じの人達が、

海岸沿いのレストランやバーに押し寄せては、

浮世離れした活気で「社交」をしている様子を見ていると


財政危機に至るのも、どこか腑に落ちるような気がしました。


コソボとは一段違う、テッサロニキのリッチさと活気を眺めながら感じたのは

やはり、海運の物資が集まる場所の強さでした。

テッサロニキmid5

( ... 霧が濃くてかすんでいますが、旧埠頭からみる現在のテッサロニキ港)

テッサロニキmid6

( ... 歴史ある港街です。)


しかし同時にこれは、

コソボの発展にとっても一つのカギとなります。

テッサロニキで陸揚げされた物資は、コソボを含めたバルカン半島内陸部へ

バンバンと運ばれて行きます。



コソボでは、そうした流れを念頭に、

ギリシャ側ルートとアルバニア側のルートの両方で

「港」からの運搬網の整備を国家規模で進めています。


そう言えば、空港の新ターミナルのプロジェクトも進んでいるようです。


近い将来、「若者が多く、ビジネスに活気がある」コソボと

世界の物流網がもっと結びついていくと、

これは結構、伸びていくのではないか、という感触が持てます。


コソボでも、良い建築、新しい商品、センスのいい飲食店が

増えてきているのを感じます。



今度は、ドゥラスあたりに潜入して、

気になるアルバニア側の可能性も探ってみたいと思います。