地域の安全性については、アルバニア人は9割が安全だと考え、
セルビア人は6割しか安全ではないと考えています。
安全だと考えているアルバニア人も含め、若い世代の3分の1が
コソボの他の場所に移動したいと考え、10代では約55%の人が、
海外に移住したいと考えています。
「生活水準を向上したい」・「より質の高い教育を受けたい」・
「雇用機会を求めて」…という事がその背景にあるようです。
もし移住ができないとしても、彼らは、自分たちの将来について
今後10年間で改善されるだろという非常に楽観的な考えのもとに
いるようです。
9割以上の人が、インターネットに接続できる環境下におり、
一日平均3.5時間もSNS等でインターネットに接続しています。
遊んでばかりいるかと思えば、約66%が学校(高校もしくは大学等)
に出席し、教育を受けることで成長を目指しますが、満足度は低く、
約24%の人しか、現在の教育に対する満足感を感じていません。
しかし高度な教育を受けても、就職率は低く、32%ほどの人しか、
勤務できない状況です。*パートタイム含む。
最も有効な就職先は行政機関ですが、そこで働くことで国を変えると
いう感覚ではなく、投票することでガバナンスに影響を与えることが
できると考えています。
関心事としては、65%の人が『汚染』を気にしています。
意外なことに、70%の人が『コソボの領土の分割』の可能性に懸念を
抱いているようです。
皆さんも気になるEUへの加盟については、88%の若者が統合される
べきであると考えています。
またその内の約5割の人が5年以内にEUに加盟するのではないかと
非常に楽観的な考えを持っているようです。
こうやって調査結果を見ていると、色々考えさせられます。
多少の努力はするものの、少し楽観的な側面が強いように感じます。
ユーロ危機がどうなるのかによっても、コソボへの影響は変わりますし、
セルビアとの関係も影響してきます。
EU以外に助けを求めるならば、トルコの資金をどう呼び込むのか?
という部分が関わってきます。
これからのコソボを担う世代ですので、もっと広い視野と多くの情報を
踏まえた判断ができるようになれば良いのですが…。