子供の自立心を育成しようと、早い時期から、親から離そうとする必要は全くありません。


親と子供の関係がしっかりと成り立っていれば、子供は親から離れていくものです。


たとえば赤ちゃんは、親がすべてのことを世話してあげないと、生きることができません。
このように、まだ小さいときは、生活全般において、親と子供は必然的に関わっています。


しかし、成長するにつれて、少しずつ手がかからなくなり、そのうち親離れしていくのです。


ところが、親と子供の関係がしっかり築いていないと、そううまくはいきません。
子供の成長に合わせて、親子の関係を築いていかなければいけません。


早いうちから離そうとすれば、愛情を充分に受け取らずに成長してしまい、さまざまな問題が起きることもあります。


また逆に、親が関わり過ぎると、子供は親離れのタイミングがつかめず、なかなか離れることができなくなってしまいます。


そして、親離れには年齢は関係ありません。
すべての子供たちが、同じ育ち方で成長するわけではないのです。


ほとんどの子供は、成長するとともに親離れしていき、小学校に入学する頃には、親よりも友達と遊ぶ方が楽しくなっていくものです。


もちろん個人差はありますが、思春期の中学生頃には、だいたい親離れができるようになるでしょう。

でも、自立心が育ったからといって、親に全く甘えなくなることはないでしょう。


たまには、一緒に寝たいと言ったり、抱っこをせがんできたり、甘えたいともあるでしょう。


こんなとき、親は、「もう大きくなったのだから、恥ずかしいよ!」などと、突き放すようなことはしてはいけません。まだまだ子供なのですから、しっかりとその子の思いを受け入れてあげてください。


自立心とは急に育つものではなく、少しずつ育っていくものなのです。
そして、いつか必ず子供は親から離れていくのです。