子供たちの兄弟げんかが激しいと、お母さんは大変ですよね。
でも、兄弟げんかは悪いことではないのです。


むしろ、たくさんやった方がいいものです。
けんかをした経験とは、成長において非常に大切なもので、そこから子供たちはいろいろなものを学んでいくのです。


だから、親が中に入って止めさせるのは、できるだけ避けたいです。
もちろん、けがをする程の危険なけんかは止めないといけませんが、少しぐらいなら、止めない方が良いのです。


小さい時からけんかをたくさんやっていると、相手の痛みや自分の苦しみが、経験的に身についてきます。

それを親がすぐに止めてしまうと、どこで止めるべきか、子供は自分で判断することができなくなってしまいます。


現代の凶悪な事件などは、子供の時にけんかの経験をしたことがなく、相手に対する加減がわからなくなっていることに、起因している場合もあるのです。


親や周りの大人に、大きな責任があるということです。

兄弟がいるのなら、けんかをするのは当然のことです。


社会に出る前から、ぶつかり合うという経験をすることができるのだから、これはとても幸せなことなのです。
もしお母さんが、子供同士のけんかを見ていたくないのだったら、他の部屋で、けんかが落ち着くまで待っていてもいいでしょう。


もちろん、ケガがないように見守りながら、決してお母さんが止めさせずに待ちましょう。

親が、相手に対する態度の良し悪しを、しっかり教えて育てたのなら、子供はきっと自分たちで止めることができるでしょう。


やれるとこまで、子供たちに判断させることが大切なのです。


お母さんも、落ち着いていられないかもしれませんが、それを乗り切ることができれば、子供はきっと人の気持ちがわかる子に成長します。