市川猿之助奮闘歌舞伎公演
いろいろとあったこの公演も
今日で大千穐楽
團子ちゃん、隼人丈
一座の皆様 本当にお疲れ様でした
きっと複雑な思いでいたと思う、その中
公演を継続してくださったこと、こころからありがとうございました
御贔屓繋馬 三代猿之助四十八撰の内
序幕 京市原野の場
火葬場
平将門の遺児、相馬太郎良門の火葬をする市原野
女郎蜘蛛を殺し生き血を取り出そうとしている 石蜘法印 市川青虎丈 熊手のお爪 下村青さん
そこへ良門の家臣 御厨正頼 中村福之助丈 滝夜叉姫 市川男寅丈 が続けて現れ
お爪ともみ合ううちに将門の髑髏と金冠が落ちる
その二品と女郎蜘蛛の生き血で良門蘇生に取り掛かる 法印
火のついた早桶の中から良門 中村隼人丈 が蘇生
藤原純友の家臣 伊賀寿太郎 市川猿弥丈 純友の娘 桔梗の前 中村米吉丈 も現れ
暗闇の中、髑髏と金冠を奪い合う 髑髏は寿太郎に 金冠は桔梗の前の手に渡る
良門は飛行の術で虚空へ去っていく 宙乗り
二幕目 第一場 丹波大江山切見世の場
酒呑童子が住んだという岩屋も今は遊郭
遊女と 妓夫の猪の熊 嘉島典俊さん が良門の噂をしているところへ
源頼光の家臣 源仲光 市川門之助丈 が上使として入来
遊郭主 鬼門の鬼兵衛 市川猿弥丈 に良門を差しだせと言い置き去っていく
その後へ、座頭の猿島可遊 隼人丈 百足のお百 市川團子丈
台屋の四郎 中村歌之助丈 が酒を運んで来
可遊とお百が、可遊のお守りを取り合うところへ
仲居のお万 市川寿猿丈 が止めに入る
ここで寿猿丈93歳の入れ事
隼人丈にはあなたのお祖父さまの頃から 團子丈には、あなたの三代仕えているのくだり
三人が去ると、猪の熊が酒に毒を仕込む それを見ている四郎
そうするうちに仲光が現れ 鬼兵衛は良門の首を約束して出ていく
お百と可遊はもみ合ううちに崖から転落
第二場 丹波大江山谷底一つ家の場
谷底の一つやに住むのは 菰垂れのお安 中村米吉丈
お百と可遊はここで介抱されている
お安と可遊は似たお守りを首から下げている
鬼兵衛が出てお安に詮議が厳しいので別れの盃をと言い
互いに髑髏と金冠を出し、鬼兵衛は髑髏をお百に預ける
源氏方奴 茨木長吉 市川猿四郎丈 石黒権七 市川喜猿丈 が踏み込む
正綱も現れるが、鬼兵衛の心底を見抜き分かれていく
金冠を拾いに出た安は、桔梗の前 可遊こそは良門 で両目はあきらか
二人はお守りを同じくする許嫁の中と判る
桔梗の前は、良門の身代わりとなるべく自害し
姿を改めた鬼兵衛は寿太郎に戻り、桔梗の前の首を討ち仲光に差し出す
育てた桔梗の前を討った償いに良門の手に掛かる寿太郎
良門はこれから寿太郎を名乗ると答える
第三場 丹波大江山谷底の場
御厨正頼が追手と立ち回っている
猪熊入道を追って正綱が去った後
良門が駆けてくる
頼光の暫くの声に 続けて台屋実は源氏の家臣二瀬四郎次 お百実は田原藤太娘千晴
が出
桔梗の前の健気さに良門の命を助ける
千晴が将門の髑髏を懇ろに供養する
といい
良門は受け入れる
返って 口上
大喜利所作事 蜘蛛の絲宿直噺
隼人丈が女童、小姓、番頭新造、太鼓持、傾城、土蜘蛛の精の6役を早替りで踊り分ける変化舞踊
源頼光の借りの御殿の九条の廓
貞光女房 桐の谷 市川笑也丈 金時女房八重菊 市川笑三郎丈 が頼光の身を案じている
警護の家臣 坂田金時 市川青虎丈 薄井貞光 中村福之助丈 が姿をみせ
女房達をさがらせた後、茶を所望すると
女童 中村隼人丈 が茶を持って出て踊る
いつのまにか姿を消し 変わって小姓 隼人丈 が薬を持って現れる
阻止されると蜘蛛の糸を打ち掛けて消える
今度は番頭新造 隼人丈 が文を届けに現れ、やがて蜘蛛の本性を現し消える
次に桐の谷と八重菊が戻ってくると太鼓持ち 隼人丈 が現れ
鬼退治の話を語り 女房達と共に廓の達引を踊るうち またも姿を消す
寝所の頼光 市川門之助丈 の傍には傾城薄雲 隼人丈
この薄雲も蜘蛛の精が姿を変えたもの
頼光は源氏の重宝膝丸を抜いて切りかかると姿を消してしまう
家臣の渡辺綱 市川中車丈 卜部季武 中村歌之助丈 貞光 金時を伴い
蜘蛛の住家の葛城山へ向かい 平井保昌も加わり
土蜘蛛は退治される
ふう 古典は短く説明するのは難しい
下村さんは雰囲気は抜群だけれど、やはり古典は厳しいものがある
嘉島さんは、最初嘉島さんとは思わず、澤瀉屋の役者さんかと思った 流石です
歌之助さんは古典もとても良くなっていた 若い人は成長が早い
青虎さんも相変わらず声が良い
笑也さん笑三郎さん猿弥さん一座の役者さん
安定していて出ていらっしゃるだけで安心する
何日かロビーで舞台写真を見ていた時に「これ誰⁉️すっごく可愛い😍」
と思う写真があり、それが誰かわからなかったのだけれど
今日、夜の部を観たら
團子ちゃんの
お百実は田原藤太娘千晴
だった
お百の舞台写真は購入したのに気付かないとは
迂闊、情けない
その團子ちゃん
お百は、お三輪や千鳥の緑の着物で若い娘
元々よく通る張りのある声で
可愛い声も問題なく出るのだけれど
声の出し方が少し軽い気がする
実はの役なので
身現しがあり千晴となるが
千晴のほうが武士の娘で
キリキリと張る声で
千晴のほうが良い
コロナも開け(無くなってはいないが)
これまでより團子ちゃんの出演月は増えているのだけれど
次は六月大歌舞伎 歌舞伎座なのに
なんだかとても寂しい気がしてしまう
四代目を観れない…いつになるだろう…