東日本大震災の際、トモダチ作戦により生じた在日米軍保管の廃棄物処分について、長崎県危機管理課より報告がありました。概要を掲載します。

 

在日米軍保管廃棄物とは、福島第一原発事故時に活動した米軍航空機等を除染した際に使用された布等が平成23年以降、米海軍佐世保基地内に位置する赤崎貯油所に保管されていたものです。

これまで、日本政府の関係省庁及び東京電力の間で検討が行われ、在日米軍と協議した上で、東京電力が契約した産業廃棄物処理業者により、当該廃棄物の一部が搬出・処分されました。

今回の処分は、政府として当該廃棄物の保管状況を確認し、放射線レベルの測定を通じて安全に運搬することが可能であると確認した上で行われました。

未処分の廃棄物については、日本政府として、周辺の環境や人体に影響を及ぼすものではないと確認しており、日本側が責任をもって可能な限り早く処分できるよう、検討を進めていく予定、とされています。

長崎県としても、外務省に対し、保管されている廃棄物の速やかな処分と、処分にあたり適切な情報提供を行うよう要請したとのことです。