「恐竜たちの地球」 (富田幸光著 岩波新書) | 子育てミュージシャン・ロンドン日記

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2012年6月22日(金)


恐竜が、最近、パパにとりついてしまったらしく、なかなか脱けないで、困っている。


富田幸光著「恐竜たちの地球」(岩波新書、カラー版 1999年第一刷)を嬉々として読んだ。


子育てミュージシャン・ロンドン日記-恐竜たちの地球

化石に関する著述が多く、骨の専門家でもないパパには、ちんぷんかんぷんだが、それでも、豊富な(しかもカラー!)写真が嬉しく、眺めているだけでも楽しかった。

この本によれば、恐竜がその存在を始めて認められたのは、19世紀。

それまでにも、恐竜の化石はしばしば発見されていたようだったが、「巨人の骨」とか、「巨大な魚」の骨といった理解のされ方をしていたものが、『一八一八年にイギリスで大型肉食恐竜の下顎の化石が発見され、それを入手したバックランドが、現在では絶滅してしまった大型爬虫類とみとめ、一八二四年にメガロサウルスと命名した。これが科学的に認識された最初の恐竜である』らしい。

「メガロサウルス」とは、こんなヤツ。


子育てミュージシャン・ロンドン日記-メガロサウルス


以前、びっきーが、初めて自然史博物館に行ったとき、あさプリンセスがお土産に買ってやったのが、このフィギュアであった。

しかし、骨を復元してみたら「こんなん出ましたー」って、これは初めて見た人はびっくりしただろうな。

恐竜は、まさしく、センス・オブ・ワンダー。

この本を読んでいて、驚いたのが、「ブロントサウルス」のくだり。

なんと、いまは、もう「ブロントサウルス」は存在しないという。

「国際動物命名規約」とやらに従って、今は「アパトサウルス」と名前が変わったという。

これには驚いた。

と言うのも、「ブロントサウルス」と言えば、パパの子どものころは、スーパースター。

「怪獣王子」は、ブロントサウルスではなかったか?

スーパースター級の知名度を誇ったものですよ。

それがいきなり「アパ」何とかって、たとえば、「アントニオ猪木」が、少し見ないうちに「死神酋長」って名前を変えて、リングで闘っていたら、そりゃあ、びっくりするだろう、びっくりしないか?

そういうことである。

で、ほかにも、パパが恐竜から、うっかり目をはなしていた40年くらいのうちに起きていた驚天動地な出来事は、「アロサウルス」。

パパが子どものときに大事にして、飽きることなく眺めていた動物図鑑に恐竜のセクションがあり、そこに「タイラノサウルス」(昔は「チラノサウルス」と呼んだ)と「アロサウルス」が肉食恐竜の2大チャンピオン的な紹介がしてあって、どちらを取るかで、弟のヒデトシおじさんとよく口論をしたものだった。

パパは昔から「チラノサウルス」派だったけどな。

ところが最近気づいたのが、現在のアロサウルス、パパの記憶と、まったく違う生き物なのである。

件の動物図鑑では、色こそ違え、チラノサウルスとほとんど変わらぬ姿だったのが、最近見る姿は目の上に角のような突起があって、なんだかブサイクなのである。

へえ、時代が変わると、恐竜の姿さえ変わってくるものなのだな、と感心していたのだが、ここで出てくるのが、先日、その造形で、パパを感動の渦にとらえた、トイ・メーカー、papo。

ここは動物のミニチュアも出しているのだが、どうしてもschleichには及ばない。

その代わり、恐竜に関しては、種類こそまだ少ないが、schleichを圧倒してる。

恐竜に対する「センス」がいいのだ。

papoのアロサウルスは、多分にハリウッドの「ゴジラ」を意識したような風情で、これは最近あちこちで見かけるアロサウルスの造形とは、一線を画している。

違うが、説得力があるのだな、これが。

現実との兼ね合いを図るより、「センス・オブ・ワンダーとしてどうなんだ?」という、そういう「センス」である。

見よ、papoの「アロサウルス」!


子育てミュージシャン・ロンドン日記-アロサウルス2

子育てミュージシャン・ロンドン日記-アロサウルス1


って、また、買ってんのかよ。

そうなんです、恐竜が、体から、脱けてくれなくて・・・・・



BGM サントラ 「エクソシスト」


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