↑↑↑
これまでの記事です。



今回は4歳〜5歳の子供とのオススメ遊びを紹介します。





4歳〜5歳の子供と遊ぼう!


この時期の発達の特徴は?

運動機能の発達が著しい時期で、身体のスピード・動作・力加減のコントロールが上手になり、他者からの声かけに合わせて行動ができるようになります。さらに手先も器用になり、紐を結ぶ(解けないかた結び)・ハサミで丸型に切る・図形が描ける(○□△♡☆♢…)・箸が使えるなどできることが増えまた一段と楽しくなる時期です。

言葉の発達も進み会話の中に「今日」「明日」「昨日」「前に」「今度ね」など過去〜未来のことを理解し始め言葉を使い分け伝えられるようになります。また、空想のオリジナルストーリーを作り話たり、歌詞を覚えたり、好きなお話を覚えたり、ひらがなに興味を持ち始め練習したり、数字を使ったやり取りも増えます。この時期から“嘘”をつくようになる子もチラホラでてきたりもしますが、内容によっては空想と現実がゴチャゴチャしてしまったり、時間軸がまだまだ曖昧なためにたまたま嘘になってしまっただけの場合もありますので会話を振り返ってみてください。

身体を思い通りに動かせる・伝えられる言葉が増えてくると同世代間でのやり取りもスムーズに進む時やぶつかり喧嘩になることも増えます。ただこれまでとは違い保護者の介入が無くても子供たちだけで解決や納得できる方法を見つけたりすることができるようになってきています。相手の気持ち、自分の気持ちといった思いやりの心が子供たち同士のたくさんのやり取りを通して育ち始めます。




オススメの遊び!

『だるまさんがころんだ+〇〇』

誰もが知っている“だるまさんがころんだ”遊びはこの時期からがオススメです。身体のコントロールができて言葉の指示が伝わる時期なので、ルールの理解と身体を動かすことのできるこの遊びは最適です。適度に制限(鬼が振り向いている間は動いてはいけない)があるのも楽しい気持ちにさせてくれます。

ノーマルなだるまさんがころんだができるようになったら、『だるまさんが〇〇した』に変えるのもオススメです。『だるまさんが笑った』『だるまさんがジャンプした』と鬼からの指示があったらその指示通りにしなければいけないといった複雑なルールにして遊ぶことで、集中力・理解力などがアップしていきます。




『おにごっこ+いろいろ!』

ノーマルおにごっこも楽しいですが、そこにいろいろなルールが加わったおにごっこをすると遊びを通して体力・理解力・忍耐力・協調性などを育てることができます。

・こおり鬼

・色鬼

・高鬼

・線踏み鬼

・影踏み鬼

・手つなぎ鬼   など

※地域によって名称が違うかもしれません。


鬼にタッチされたら交代

鬼にタッチされたら仲間にタッチしてもらうまで動けない

鬼が指定する色を探して触れていない状態で鬼にタッチされたら交代

鬼から身を守るには鬼より高い所にいないといけない(1ヶ所数秒ルールで移動しないといけない)

線を引いてその上だけでおにごっこをして線から出たら鬼になる・鬼と交代など


大人でも???となりそうなルールも様々ですがそういった複雑な遊びができるようになる時期でもあるので、子供に合わせてできるおにごっこからするといいですね。




『お名前探し』

絵本、何かの紙(ひらがながある文章ならなんでも)を用意します。

白紙の紙に子供・親・友達・ペット・動物の名前をひらがなで大きめに書きます。

名前を書いた紙を見ながら絵本や新聞や雑誌の中から名前と同じひらがなを探します。

書けるようになる前に形と音を知り覚えることは大切ですし、子供は形や音を覚えるのは得意なことです。

覚えると「見て!名前の“い”見つけた!」といった感じに自分から教えてくれたりします。お散歩中に看板を見て「見つけた!」車で移動中に「見つけた!」。ひらがなに触れて興味を持たせるいいきっかけになると思います。

数字や英語でもできますのでお出かけのときにもおすすめです。



 

『ミッションゲーム』

保護者は指示出し役で「ソファーに座る!」「次は…赤いボールを見つけて!」「次は…ポケットを探して叩く!」「私と手を繋いでジャンプする」「10秒ピタッ!と止まる」「今から言う言葉を覚えて後から言ってね」といったように簡単なミッションを完了したらすぐに次!次!次!とテンポよく繰り出します。

次々に指示が出てその通りに動くだけですが、簡単で必ず成功できることを指示するので、たくさんの小さな“できた”を楽しみながら得ることができます。さらに保護者の話を静かに聞く・聞いて理解する・理解して行動するといった今後小学生になると必要になってくる行動に繫がる練習にもなります。そして大事なのが事前に「聞き取れなかったら“もう一回”わからない時は“わからないから教えて”1人でできないことは“手伝って”って言ってね」とこんな時はどうすれば良いのかを伝えてから遊ぶことです。

自分1人ではできそうにない、話聞いたけどわからなくてできない…という時は子供の方から聞いてくるだろうと保護者は考えますが、子供のタイプによっては「どうしたらいいの?聞いて言いのかな?」と行動にすぐ移せない子もいます。ですが、やり方・伝え方・伝えて良いんだ!ということが分かっていれば安心して遊ぶことができます。

幼稚園、保育園でも次の年長児になると小学生になってからを意識した生活の仕方に変わります。家庭の中でもちょっと意識したこういった遊びをすることで、知らず知らずのうちに子供に行動力・理解力・やり取りの仕方を教えてあげることができます。




『ミッションゲーム』ですが、長女は繊細・慎重タイプで“聞いたり言ったりして良いのかな?できるかな?できなかったらどうしよう…どうしたらいいかわからない”と1人でドキドキソワソワして泣いて動けない時があるので、事前に「わからないことはわからない、1人でできないことはお母さん手伝って、もう一回聞きたい時はもう一回言って、ってお母さんに大きな声で教えてね」と伝えてからしています。始めは不安気な感じでしたが、回数を重ねていくと楽しさと小さな“できた”のおかげか元気いっぱいにミッションをこなせるようになりました。あえてミッションに1人では難しいこと、聞き取りづらい言い方で指示を出してみたりして、子供がどう対処するのかを観察して1人で考えて言ってくることができたら「聞き取りづらかったね!ごめんね、もう一回言うね!」「いいよ~一緒にやってみよう」という風に返しました。まだまだしっかり!ではありませんが、少しずつ相手が親・先生・友達、誰に対しても伝えられるようになってきているので少しホッとしています。
私自身も長女のようなタイプで子供にしては変に気を遣ってしまう感じで、「はっきり言いなさい!」「こうしたらいいでしょ!」と言われ萎縮してさらに行動するまでに時間がかかってしまう…という経験があるので(今でもたまにビクつく自分が嫌になりますが…)自分の子供にはこんな風にはならないように!と日々試行錯誤しています。