昨日、内田先生と佐藤ママの早期教育の有害性についての討論動画を紹介しました。①とします。非常に大事なテーマなので、今後何回かに分割して検討します。今回は②とします。昨日、最も重要と申し上げたのは「二極化」の話です。例えば、子ども4人が東大理Ⅲに合格した佐藤ママの話は、「ケーススタディどまり」であって、汎用される(一般化される)ものではない、この理屈がパッとわかる人と、何言っているのかさっぱりわからない人がいる、これが二極化です。そして、何を言ってるかさっぱりわからない人が、ネットに落ちている出処不明の情報を鵜呑みにし、あろうことか、自分の子どもにやらせてしまう。するとどうなるか。動画で内田先生が言っている通り、「始める時期や内容によっては発達が遅れることもある」つまり「子どもの成長発達に有害になることもある」という事態に陥る。動画ではその実例を説明しています。発達に遅れが出た子どもの親は、生後6ヶ月から1歳半まで、早期教育のビデオ教材を一日1時間以上見せていたのです。こんなこと、普通はやらないですよ。この「普通はやらない」という認識が持てる人と、全く持てない人がいる、これが二極化の恐ろしいところです。
その有害っぷりは動画で内田先生が説明しているので見てくれればわかりますが、私が驚くのは、生後6ヶ月から1歳半の子どもに、ビデオ教材を1時間以上、「垂れ流し」にするという暴挙です。ビデオを垂れ流している間、親は何をしているのでしょうか。スマホをいじってSNSでも見ているのか、昼寝でもしているのでしょうか。要は、ビデオを流しておけば、やらないよりはマシ、ちょっとはいいことがあるだろう、という考えです。大人の英会話教材じゃないんですからね。生後6ヶ月から1歳半という時期の子どもの生態や目や耳がどうなっているかについての知識が欠落しているから、そういう恐ろしいことができるのです。内田先生は動画内で、ビデオ教材を見せられている子どもの状態について「脳梗塞状態」と表現しています。そういう子どもたちの脳をMRIで見てみたら、言語中枢に障害が認められたというのです。
いかがでしょうか。親が、情報を精査し取捨選択しないと、子どもに百害あって一利なしになることがあるという話です。ネット情報を鵜呑みにし、「まあ、ビデオを流しとくくらいならいいっしょ」的な安易な考えでやってしまい、実は「子どもの脳を有害刺激に暴露する」とは知らなかった、という人がものすごくたくさんいたということです。「手軽に」がいかに怖いか、自分を戒めて頂ければ幸いです。
