こんばんは。
こだわり・無気力なまじめちゃんの行動力を上げる!
不登校・発達障害カウンセラーの
かなえです。
わが娘は中学受験を経験しました。
が、順調に勉強が進んだわけでは
ありません。
受験後、自閉症スペクトラムと
診断されたわけですが、
今となっては、
特性が受験勉強に
バッチリ影響してしまっていたのね、
と思います。
今日はそんなお話をします。
小6夏から塾のやり方が合わなくなったと感じたワケ
小4の時、
自ら「塾に行く!」と言い、
通い始めた大手の中学受験専門塾。
小5までは、
まあまあがんばっていました。
ですが大きく崩れたのが
小6夏。
「塾、行きたくない」
に始まり、
ついには家でも
勉強しなくなってしまいました。
これ、実は
「小6夏以降」という時期と、
自閉症スペクトラムの特性が
絡んでいたのです。
小6夏以降という時期は、
基礎の勉強は一通り終え、
どんどん実践していく時期。
そう、過去問をひたすら解く、
というような「演習」が中心に
なるときです。
それが自閉症スペクトラムの特性と
どう相性が悪かったのでしょうか。
問題を解くのに困ったこと
自閉症スペクトラムの娘は
こだわりが強く、
好きなことには没頭しやすい。
そして、白黒はっきりさせたがるし、
正義感が強い。
そんな娘は、
自分のこだわりからくる
思い込みや罪悪感から、
塾で教わる過去問の解き方に
納得できなくなったのです。
どんな指導が納得いかなかったか。
1.得意な問題から解く
→「問題は最初から解くべき」
と思いこんでいる。
2.国語長文問題などは、
設問を読んでから文章を見る
→「文章をじっくり読まないなんて
著者に失礼!」と思いこんでいる。
3.わからなくても
記号問題などは埋めてみる
→わからないならごまかさず、
「わかりません」と示すべき、
と思い込んでいる。
4.時間配分を考えながら解く
→集中しすぎて、
時計を見ることを忘れる。
こんなところです。
これらはいわゆる
受験にパスするための
テクニック。
中学受験は特に、
「時間配分」がキモになります。
これが過集中の
自閉症スペクトラムの子には
なんとも難しいところ。
気になる問いには
とことん考え抜いてしまう。
そして時間オーバー。
そんなことがよくありました。
そしてそんなパスするための
テクニックを
「そんなのずるい」
と妙な正義感?で受け入れない。
そうして過去問をやることが
遠のいていきました。
知識自体はあるけれど・・・
このように、
知識自体はあるけれど、
実践になると特性が出てしまう。
そんなことも案外あります。
知識能力として十分あっても、
実践能力の部分で
こだわりによって
うまくいかなくなる・・・。
「その時」になってなんとか
なだめて教え伝えようとしても、
なかなかうまくいきません。
勉強ではない、
好きなことをしている時などで、
こうしたこだわりや
過集中に対する対応を
覚えていけるといいですね。
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