どもども、ワラクです。
先日、会社の人からこんな質問を受けました。
「この家を一言でいうとどのように表現しますか?」
Zoomでミーティングしていたのですが、背景の部屋が気になっていた模様
私はこのように答えました。
「”和楽”です。」
聞いた人も「えっ?」って顔してましたが、この「和楽」は我が家の設計のコンセプトです。
ニックネームもここから来てるんですけどね
家づくりを振り返ると、コンセプトがとても重要な役割を果たしたことを再認識させてくれました
で、今回は「家づくりで何でコンセプトなんか必要なん?」から「コンセプトをどう使うん?」と言ったところを我が家の事例を使って書いてみたいと思います
我が家のコンセプトの意味と落とし込み
我が家のコンセプト「和楽」には、4つの意味が込められています。
和①:和やかな家族、生活
和②:日本としてのアイデンティティ
楽①:家事ラクの家
楽②:楽しく成長できる家
この4つを実現させるために、何をどうしていくか、それを考えるのが我が家の家づくりでした。
例えば、「家事ラクの家」。
夫婦共働きのわが家は、家事の時間を可能な限り短縮することで、浮いた時間を子育てに割り振りたいと考えていました。
そこで、家づくりの実現したいことに「家事ラクの家」を入れたのです。
では、実現させるためにはどうすればいいのか?
まずは、我が家の家事の観察から始めます。どんな家事があって、どこでどれだけ時間と労力がかかっているのか?
家事の主たるものは、掃除、洗濯、料理。我が家の場合、最も時間がかかるのが掃除、最も労力がかかるのが洗濯。この場合、家事をどうしたら楽にできるか?
その方法は2つで、一つは機械に任せるということ。もう一つは、動線と収納を工夫した間取りを検討すること。
最近はお掃除ロボットなどの便利家電の進化がモノスゴイ。なので、そういった類のものは積極的に導入する。
・お掃除ロボ
・食洗機
・自動調理(高機能レンジ)
・洗剤自動投入洗濯機
・風呂自動掃除
・トイレ自動掃除
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次に動線を考える。最も動線が長くなるのが洗濯関連の家事。この動線を最短化することが必要。では、洗濯の作業を分解すると、
・集める
・洗う
・干す
・たたむ
・収納する
に分けることができる。1階で洗って2階に干すとなると一気に動線が長くなってしまう。したがって、洗濯動線を最短化するには同一階で全てが完結するのが望ましい。また、動線上に収納を作り、収納のために動線が延びないように注意する。
といった感じで、どんどんブレイクダウンして、4つのやりたいことを実現する方策を考えていきました。
実はアレとほとんど一緒
繰り返しになりますが、コンセプトがあって、そのコンセプトには究極的に4つのやりたいことがあって、いくつかの方策で具体的に実現する手段を検討する…。
これって、何かに似てませんか?会社でよく見るアレとほぼ一緒なんです。
コンセプト=経営理念
4つのやりたいこと=ビジョン
実現の方策=経営戦略
具体的手段=戦術・オペレーション
ね、レイヤーは一緒でしょ
だから、一言でと問われたらコンセプトなんです
コンセプトの活用法
このレイヤーがちゃんと整理できていれば、何か迷いが生じてもブレることなく対応することができます。
例えば、ほぼすべての人が直面する予算オーバー問題。涙をのんでオプションなどを削っていくわけですが、そのオプションはコンセプトを実現するために本当に必要なものなのか、といった問いをすればいいわけです。
意外とノリで付けたオプションって多かったりしますよ。
我が家の場合は特に…。
ということで、ふとした質問で家づくりにおいてコンセプトの重要性を再認識したので、少し書いてみました。
最後に、我が家の『コンセプトからブレイクダウンしていったの図』を簡単にまとめたので、ペタっと貼って終わりにしたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。