ラグビーの持つ精神　その2

ノーサイドの精神

お早うございます。

子育てコーチ辻井靖人です。

ラグビーの持つ独自の精神をお伝えしています。

このラグビーの持つ独自の精神を活用し、

私が今までどのように指導してきたかをお伝え出来ればと考えております。

前回は【One　For　All 　All　For　One】についてでした。

試合終了の事

第二回目の今回は

【ノーサイドの精神】

についてお話したいと思います。

サッカーやラグビーでは試合開始の事を

【キックオフ】

といいます。

グラウンド中央からレフリー（審判）の笛の合図でボールをキックして

試合が開始されるのです。

それではサッカーに限らずラグビー以外のスポーツでは、

試合終了の事をどう呼ぶかご存知でしょうか？

ゲームセットやゲームオーバー等と呼ぶのではないでしょうか？

しかし、ラグビーでは試合終了の事を

【ノーサイド】

といいます。

英語で書くと

【ＮＯ　ＳＩＤＥ】

これは試合が終わると、敵サイド・味方サイドをが無くなる。

敵味方に分けていたラインが無くなり、同じラグビーを愛する仲間だという意味です。

これは様々なスポーツの中でラグビーだけが【ノーサイド】というのです。

ラグビーの試合が終わると

皆さんもテレビ（なかなか地上波では中継がありませんが）や、

実際に試合を観戦されたらお気付きになると思いますが、

ラグビーでは試合が終わると必ず相手チームと握手します。

これは両チームの選手同士が、互いの健闘を称えあい握手するのです。

つい数分前まで身体をぶつけ合いながら、ボールを奪い合ってた選手同士が

試合が終わった瞬間に握手してるなんて信じられますか？

けど、ラグビーでは当たり前の光景なんです。

これはトップリーグや大学ラグビーだけでなく、

私が指導している小学生の試合でも必ず握手しています。

テストマッチ（国代表同士の試合）の試合終了後には、

各選手が自分の対面（トイメン：同じポジションの選手）と

健闘を称えあい互いのジャージ（ユニフォーム）を交換することもあります。

Ｗ杯が開催される前では、国の代表選手はどれだけ多くの他国代表の

ジャージ（ユニフォーム）を持っているかがステータスだったそうです。

ラグビーを愛する人はみんな仲間

このようにラグビーでは敵味方関係なく、

ラグビーを愛する人はみんな仲間なんだという事を学ぶのです。

それはトップ選手から大人も子供も、男性でも女性でも、

選手だけでなく家族やファンもみんな仲間なんだという事です。

現代社会ではどうか？

しかし、世の中ではどうでしょうか？

希薄な人間関係の中で右往左往してる人が多いと思いませんか？

皆さんの職場では強固な人間関係を築けていますか？

子供さんの友達との関係はどうでしょう？

それどころかお子さんとの親子の関係はどうでしょうか？

私は最近の子供達を見ていると、思いやりが少ないと感じています。

子供を指導していく中で、自分さえ良ければいいという子が増えてるように思えます。

しかし、皆さんもご承知の通り、人間は１人では生きていけません。

私であれば妻がいて、娘と息子がいる家族があり、

ラグビークラブでは大勢のコーチや子供の仲間がいる。

会社へ勤めていれば上司や同僚・後輩がいて、

学校へ行けば先生がいてクラスメイトがいる。

自分の周りにいる色んな人の協力を得て自分は生きていますよね？

自分の周りにいる人は家族であれ、職場や学校の人であれみんな仲間なんです。

今回は皆さんに仲間の大切さを分かっていただけたかと思います。

ラグビーが持つ

【ノーサイドの精神】

は

【昨日の敵は今日の友】

ではないのです。

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ラグビーの持つ精神 その2