「レジェンド-狂気の美学-」感想!ネタバレあり
【あらすじ】
1960年代
イギリスに実在した
「英犯罪史上最も有名な犯罪者」とも言われる
伝説の双子ギャング
1人2役ということでしたがこれ、なんにも知らないで観たらトム・ハーディが双子を1人で演じてるとわからないのでは…と思うほど!
全く別人格!
イギリスで主演男優賞総ナメも納得です!
ギャングとしてではなく「クレイ兄弟」そのものを描きたかったという監督さん
その通りただのギャングの栄枯盛衰ものでは無く彼らの歩む道と人間性が深く描かれていて
双子の母ヘの愛
兄・レジナルドと妻フランシスとの愛
そして
究極の双子愛…
これがフィクションではなく史実だと突きつけられ、震えます。
実際相当凶暴な犯罪者だったとのことで当時のイギリス社会で彼らが何をしても警察には通報できなかったそう
ワタシ、英ギャングものは初めて観たのですがなんというか、「ジェントルマン」!
常にスーツをビシッとキメ、髪をポマードでカチッとオールバックに固め、乱れるのは乱闘時くらい。
それに、あの素晴らしく分厚いムキムキ筋肉をお持ちのトム・ハーディが脱がないんですヨ
ハリウッド映画はもうお決まりのように皆さん脱いで筋肉を魅せるのに
とても紳士的であります
対照的に描かれるのがアメリカのマフィア。なんだか小汚い…
そして必ず紅茶を嗜む。
イギリス人にとって人生と紅茶は切っても切り離せないんだなあと改めて実感…。
しかし人殺しの罪を揉み消した時、ママ宅で紅茶とケーキでお祝いするギャング達の姿はなかなか…不思議です
レジナルドと妻フランシスとの別れの場面はさすがに涙…こんな別れ方は嫌だ…
ギャングでなく普通の夫婦にもありえるであろう別れ方で。そしてこれもまた現実のこと…
(あれそういえば最近映画館で泣いてない…?ア!そうかアメコミばっかり観てたからだーと気付く)
60年代のロンドンの華やかさとのし上がる双子の強さに魅せられつつ
双子ゆえの脆さに心が痛む
この作品、トム・ハーディ以外もう演じられないのではと思うほどでした
15禁だからか上映館が都内3館と少ないのが寂しい…
もっと大きな映画館でも上映してほしいナア
長々失礼しました
ここまでお読み頂いた方、ありがとうございます
ツヅク