平行植物の環世界 -8ページ目

タニマノドヨウグモ ♀ Metleucauge kompirensis

平行植物の環世界-タニマノドヨウグモ
タニマノドヨウグモ ♀ Metleucauge kompirensis
体長:♀10~14mm、♂7.5~12mm
分布:本州・九州
出現:初夏~盛夏

 やや山地の河川や渓流に住む大型のクモ。水辺の周辺や渓流の上部に大きな円網を水平に張る。網は主に夕方~明け方に張り、日中は葉の裏などに静止している。

オナガグモがわけのわからないものを食べている

オナガグモ Argyrodes cylindrogaster
平行植物の環世界-オナガグモ


 オナガグモ。捕らえた獲物を画面後方に一度吊るして一休みしています。


平行植物の環世界-オナガグモ
 オナガグモは枝葉の間を繋ぐような糸を張って、そこを歩いてくるクモを捕らえて食べる、クモ食いグモ。クモ意外は多分食べません。よく食べられているのはカニグモの仲間です。最近に撮影した例だと、チクニエビスグモというやはりカニグモの仲間を食べていました。(過去の記事はこちら→
 今日は何を食べているのでしょうかね。


平行植物の環世界-オナガグモ
 うーん、これは・・・・脚ですね。オニグモ類の脚だけ。こんな例もあるのでしょうね。オナガグモの巣に引っかかって脚だけ自切して逃げていったのでしょうか?それにしては大きすぎる脚。どういうシチュエーションがこのような状況を作るのでしょうか。


 なんだかよく分かりませんが、昨日の冬虫夏草といい、そもそも自然の世界はまだまだ何だかよくわからないものなのです。

冬虫夏草らしきもの

ヒゲボソゾウムシにつく冬虫夏草らしきもの 長野県
平行植物の環世界-ヒゲボソゾウムシにつく冬虫夏草


 鬱蒼とした暗い杉林の中で季節外れのヒゲボソゾウムシの仲間を見つけた・・・と思ったら・・・。


平行植物の環世界-ヒゲボソゾウムシにつく冬虫夏草
なんと冬虫夏草(なのかな?)。すっかりキノコ化していました。


平行植物の環世界-ヒゲボソゾウムシにつく冬虫夏草
翅の隙間や胸部と腹部の隙間からコポコポとキノコが出てきております。

 
 ヒゲボソゾウムシにつくものは初めて見たのですが、何分詳しくない分野のため、冬虫夏草と呼ばれる類であるかどうかにも疑問符がついたままです。
 冬虫夏草と呼ばれるものは、生きた虫を内部から殺して体内・体外をキノコ化します。キノコ化された虫の外側は内側のキノコによって形が維持され、このような湿った場所に在るにも関わらず、腐敗・分解しないで長い期間生きているような色彩や形を保ちます。