黒くて丸い居候
ヒメグモ(ニホンヒメグモ) Parasteatoda japonica
並木の棚の上でヒメグモの巣を見つけました。シート状の網と、粘性がある不規則な網で獲物を捕まえます。ヒメグモは巣の中に枯葉を一枚入れてそれを住居にするので、他のクモの巣と割と見分けがつきやすいです。(例外はありますが・・・)
ヒメグモが捕らえているのはヨツボシテントウダマシという、沢山いるけどマイナー感のある虫です。
クロマルイソウロウグモ Spheropistha melanosoma
その巣の中に住んでいる居候、クロマルイソウロウグモ。ヒメグモがヨツボシテントウダマシを捕らえに行ったのを見計らって、ヒメグモの枯葉の住居に侵入。ヒメグモが食べかけていた羽蟻をゲットしていました。クロマルイソウロウグモはクモを食べるクモでもあり、隙あらば家主のヒメグモを食べてしまいます。食べかけの羽蟻が盗まれるくらいならまだ良い方なのです。ちなみにこのヒメグモの巣には10匹近いクロマルイソウロウグモがいました。ヒメグモに牙を剥くのも時間の問題です。
今回の泥棒シーン、ビデオでしっかり押さえたのでそのうちに公開したいと思います。
並木の棚の上でヒメグモの巣を見つけました。シート状の網と、粘性がある不規則な網で獲物を捕まえます。ヒメグモは巣の中に枯葉を一枚入れてそれを住居にするので、他のクモの巣と割と見分けがつきやすいです。(例外はありますが・・・)
ヒメグモが捕らえているのはヨツボシテントウダマシという、沢山いるけどマイナー感のある虫です。
クロマルイソウロウグモ Spheropistha melanosoma
その巣の中に住んでいる居候、クロマルイソウロウグモ。ヒメグモがヨツボシテントウダマシを捕らえに行ったのを見計らって、ヒメグモの枯葉の住居に侵入。ヒメグモが食べかけていた羽蟻をゲットしていました。クロマルイソウロウグモはクモを食べるクモでもあり、隙あらば家主のヒメグモを食べてしまいます。食べかけの羽蟻が盗まれるくらいならまだ良い方なのです。ちなみにこのヒメグモの巣には10匹近いクロマルイソウロウグモがいました。ヒメグモに牙を剥くのも時間の問題です。
今回の泥棒シーン、ビデオでしっかり押さえたのでそのうちに公開したいと思います。
イラガとイラガイツツバセイボウ
イラガの幼虫 Monema flavescens 群馬県前橋市
イラガの幼虫たちが葉に張り付いていました。もうすぐ繭になるのかな。
イラガは硬い殻のような繭を作ることで知られていますが、その堅牢な繭の中にいる蛹に寄生するハチがいます。それがイラガイツツバセイボウ Chrysis shanghaiensis です。
このセイボウの産卵管は太くて直接繭に差し込むことは不可能ですが、かわりに強靭な顎でガリガリと穴を開けて産卵してしまいます。産卵を終えると口で丁寧に塞いでしまいます。
イラガの蛹を外敵から守る繭のシェルターですが、セイボウが中に産卵してしまえば、それはセイボウの幼虫を守る丈夫なシェルターに変わります。
産卵中の動画はこちら。
このセイボウは、明治時代に中国から来た移入種なのだそうです。南方に行くほど寄生率が高いのだとか。群馬県でも増える日は近いのでしょうか?
イラガの幼虫たちが葉に張り付いていました。もうすぐ繭になるのかな。
イラガは硬い殻のような繭を作ることで知られていますが、その堅牢な繭の中にいる蛹に寄生するハチがいます。それがイラガイツツバセイボウ Chrysis shanghaiensis です。
このセイボウの産卵管は太くて直接繭に差し込むことは不可能ですが、かわりに強靭な顎でガリガリと穴を開けて産卵してしまいます。産卵を終えると口で丁寧に塞いでしまいます。
イラガの蛹を外敵から守る繭のシェルターですが、セイボウが中に産卵してしまえば、それはセイボウの幼虫を守る丈夫なシェルターに変わります。
産卵中の動画はこちら。
このセイボウは、明治時代に中国から来た移入種なのだそうです。南方に行くほど寄生率が高いのだとか。群馬県でも増える日は近いのでしょうか?