天災と 天佑と <台風18号 直上通過> | 「農業は 人生を賭ける 価値がある」

天災と 天佑と <台風18号 直上通過>

「農業は 人生を賭ける 価値がある」

 

 

先週末から月曜日にかけて

 

日本列島を縦断していった

 

台風18号

 

 

久しぶりに肝を冷やしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最初の予報では

 

大きく東へ屈曲して

 

北海道への影響は少ない

 

と見られていたのですが・・・

 

 

沖縄を通過したあたりから

 

大陸の寒気が弱まって

 

台風を押し退けられなくなりました。

 

 

予想進路が

 

日本海岸を北上するコースを示し

 

しかも

 

北海道西岸を舐めるように通過するという

 

私たちにとっては

 

最悪の予想進路となりました。

 

 

 

 

 

 

15日 金曜日あたりから

 

生きた心地がしなくなりました。

 

 

この台風進路は

 

13年前の大被害を及ぼした台風とか

 

もっと遡れば 洞爺丸台風とかと

 

まったく同じコースなんですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかも

 

目前に控えている寒気と混ざり合い

 

北海道付近で再発達の可能性もあるという

 

確率的に非常にヤバいケース。

 

 

通過予定の18日 火曜日が近づくにつれて

 

心拍も血圧も上がってきて

 

夜も熟睡できない精神状態でした。

 

 

再接近の前日

 

見事な夕日が恨めしく見えました。

 

 

 

 

 

 

 

結果

 

被害はほとんど無く

 

無事に やり過ごす事が出来ました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

上流の水路から

 

多少の流入があったものの

 

収穫最中の秋メロンも

 

なんとかゴールイン出来ました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうです

 

助かりました・・・

 

 

私たちにも

 

生気が蘇りました・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

改めて思いますに

 

農業は

 

天災と 天佑の狭間で

 

翻弄される職業ですね。

 

 

人生や家族を賭けた

 

綱渡り です。

 

 

天災は、自分一人だけに起こりうるもの。

 

天佑は、皆に分け隔てなく起こいうるもの。

 

 

しかもまったくの

 

不可抗力として。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どこを走るか 分からない風

 

どこに降るか 分からない雨

 

 

台風や大雪、干ばつや豪雨の時があれば

 

陽気や暖気、恵みの雨や冬の積雪もある。

 

 

たとえ同じ気象現象だとしても

 

時期と畑の段階によって

 

天災になったり 天佑になったり

 

 

みんな

 

天災と天佑の狭間で

 

翻弄されて生きてます。

 

 

 

 

 

 

 

気象変化の影響が

 

立地ごとに大きく出たり

 

小さく出たり。

 

 

砂地で作りやすい所は

 

大水で流されやすいとか

 

日当たり良く広い所は

 

風に潰されやすいとか。

 

 

火山灰や砂地は

 

肥料効きは良いけど 持ちが悪いとか

 

粘土地はまた 良悪その反対ですし。

 

 

天災と天佑

 

ナイフリッジの上を

 

どちらに転ぶか

 

人間の力では 如何ともしがたく

 

この数日の緊張状態は

 

ドッと疲れをもたらすほど

 

人生を左右するような

 

大きなプレッシャーとなりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

天変地異 常在戦場

 

 

ある一日を境に

 

転落する人生です。

 

 

良く言われますが

 

農業は博打です。

 

 

自営業すべてが博打でしょうが

 

天災の前では一瞬で強制終了

 

安定、という言葉は

 

無縁ですね。

 

だから人には

 

薦められません。

 

 

 

 

 

 

 

 

でもだから 面白いし

 

痺れるスリルがあるし

 

やりがいもある。

 

 

上手く切り抜けて

 

ゴールに辿り着いた時の

 

達成感とか充実感は

 

天に向かって両手を突き上げ

 

ウォーっ!と叫ぶほど

 

大きく深いものです。

 

 

今回の台風18号

 

ニセコの直前で進路を東へ曲げて

 

暴風の影響を緩和してくれました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それを天佑と言えるかどうか

 

 

単なる幸運だけでしょうが

 

今回の教訓を活かして

 

次に似た状況におかれた時の対策を

 

工程に反映しておけば良いと思います。

 

 

そうなってこそ

 

真の天佑に昇華できる事でしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

北海道 小柴ふあーむ

 

なんとか、生き残ってまいります。

 

 

今後ともどうぞ宜しくお願いいたします。